同門対決を制したEVILが決勝にジェイを指名

7・26 新日本プロレスの後楽園ホールで行われた注目のバレットクラブ同門対決 EVIL v sKENTA

公式戦の一試合とは言え、この対決が組まれるからには何かが起こるか、もしくは更にバレットクラブ本体とハウス・オブ・トーチャー(HOT)との溝が深まるのでは?と予想していました。

 

結果は後者。

HOTの面々は、当たり前のようにEVILを全面サポート。

 

KENTAがGAMEOVERを極めて優位に立った場面では、SHOが場内を暗転させてEVILが脱出に成功して攻守を逆転させたり、場外戦になった際には、カウントギリギリでリングに上がろうとするKENTAに対して、リング下に隠れていたディック東郷がレフリーの見えない角度でKENTAの足にしがみつき、KENTAのリング生還を阻止。

まるで他ユニットとの闘いさながらに、HOTのメンバーを活用して 同門である筈のKENTAを罠に嵌めてしまったのです。

 

正面切って闘いたい負けたのなら、試合後にはノーサイドで握手も出来ますが、この終わり方ではKENTAも納得いく筈がありません。

納得がいかず詰め寄るKENTAと、平謝りで場を納めようとするHOT。

最終的には、トゥースィートのハンドサインには応じるも 憮然とした表情のKENTAは、明らかに釈然としない様子で、最後まで直接的な敗因となった東郷とだけは接触を避けていました。

 

KENTAからすれば、東郷を使っていたのはEVILだし、一応の和解には応じたとは言えEVIL率いるHOTには、思う所は色々あると思います。

この試合では何かが起こる・・・そう思っていましたが、大きな動き自体は特に無かったとは言え、今後の火種となりえる「HOTに対する不信感」と言う物は、この一戦でかなり増大したと思われます。 

 

今回のHOTの行動を見てバレットクラブの他のメンバーや、リーダーであるジェイ・ホワイトは、果たして何を思うのか・・・

 

それを意識してか、EVILは自分が決勝に行くのは当然として、その相手にはジェイを指名。

本人的には「内紛」などではなく、新日本の頂点を決める闘いは、バレットクラブ同士で・・・と言う事らしいのですが、どうにもそんな純粋な思いが有るとは思えません。

ジェイの不在時にEVILがバレットクラブに加入した時や、昨年のジェイの来日が途絶えていた時など、これまで幾度となく発して来た お互いを挑発する様な言動を見ると、本当の仲間意識があるようには、とてもじゃないけど見えません。

 

EVILはいつかバレットクラブを乗っ取りに来るんじゃないか?と思っていましたが、むしろ 良くここまで大人しくしてたな・・・と思っている位です。

もしかしたら このG1を機にEVILがいよいよ、本気で動き出すかも知れません。

 

勿論ジェイとて 仮にEVILが造反するようなら、本気でHOT壊滅に舵を切って来るでしょう。

HOT得意の仲間を介入させての試合は、さすがのジェイも手を焼くかも知れませんが、数で言うならバレットクラブ本体の方が数的には圧倒的に有利なので、仲間を介入させての試合となると逆に分が悪くなるのは、HOTの方です。

そうなった時HOTが、どう動くのかと言うのも気になりますが、もしかしたら裏でジェイを孤立させる算段を進めているのでは?と勘繰ってしまう位に、EVILは抜け目が無いので要注意ですね。

 

果たして この盛り上がりを見せるG1は、バレットクラブ同士の決勝戦となるのか?

そして どんな結末を迎えてしまうのか?

 

しかし G1でも介入ありきの試合をやっちゃってたら、またオーナーに会社批判されちゃうな・・・