武藤敬司の雪崩式ドラゴンスクリュー

ドラゴンスクリューという技は、元々は藤波辰爾が考案した技で、当初は「相手を転がす技」くらいの認識で、注目もされていなかったし、ハッキリ言って有名な技ではありませんでした。

それがプロレス界の大流行技となったのは、プロレス界の歴史に残る1995年の新日本プロレス界vsUインターとの全面戦争の頂上決戦で、武藤敬司がドラゴンスクリューで高田延彦の足を破壊して勝利した事がキッカケなのは、周知の通りです。

 

そこからのドラゴンスクリューの普及は凄まじかったので、プロレスファンとしては、当たり前の様に雪崩式のドラゴンスクリューもいつか 誰かが開発するだろうと…予想していました。

個人的なイメージとしては、コーナー最上段で2人で立って そこでドラゴンスクリューを掛けるイメージだったので、そのまま横回転して自分はリング上に、相手は場外に真っ逆さまに落ちていくという なかなかデンジャラスな妄想をしていたもんです(笑)

 

実際に雪崩式ドラゴンスクリューが開発されたのは、翌年の1996年

G1公式戦にてvs越中詩郎戦で、武藤の手により公開されました。

 

実際に繰り出された雪崩式ドラゴンスクリューは、想像とは少し違っていて相手をコーナーに座らせて、自分はコーナーに上がらずにリング上から相手の足を取って、横ではなく後方に巻き込む形でリング上に叩き落とすものでした。

なるほど

こういう風にアレンジしたか

 

コーナー最上段から捻って 場外に落とすなんて無駄に危険なので、こういう形にして良かったと思います。

と言うか、相手をリングに転がさないと ここから徹底した 足攻めの連続攻撃やフィニッシュの足4の字固めに、スムーズに繋げれないですからね。

 

僕みたいにセンスの無い奴が、技を考えると、流れをぶったぎったり、必要以上に危険だったりで、ろくな事にならないと言う良い例でした(汗)

そして やっぱり武藤敬司は、天才でした。