6月19日に、日本中の注目を集めた立ち技メガイベント「THE MATCH」が、東京ドームで開催され 那須川天心vs武尊の頂上決戦をメインイベントに据え、キックボクシング界の豪華カードを揃えた訳ですが、驚くべきは5万6399人の大観衆を動員したと言う事。
これは毎年 東京ドームを開催している新日本プロレスとしても それに参加している選手達も相当悔しかったと思うし、現在の日本プロレス界で最高動員を誇る新日本の動員を遥かに越えたと言う事実は、新日本のみならず日本プロレス界は、まだまだ格闘技ビックイベントには、適わないと言う事実を突きつけられた瞬間でもありました。
新日本は1998年4.4のアントニオ猪木の引退興行として行なわれた東京ドーム大会では、70000人の大観衆を集めた実績は確かに有ります。
1995年10.9の新日本vsUインターとの対抗戦では67000人
1990年2.10の全日本プロレスの協力を得たドーム大会は、63900人
過去には「THE MATCH」を凌ぐ観衆を集めた事もあるのですが、当時は実数発表をして居なかった時代なので、正確な数は分かりませんが、実際に東京ドームはパンパンに膨れ上がり、会場の外にはダフ屋がウロついて世紀の値段よりも遥かに高い金額でチケットを捌いていたらしいので、やはり会場は本当の超満員だったのでしょう。
とは言っても それは1990年代のプロレス黄金時代の話。
現在は棚橋弘至やオカダ・カズチカが中心となって かつてのプロレス熱を取り戻そうと死に物狂いで、試合にPR活動に頑張っている所ですが、現実には難しい所。
盛り上がりこそしますが、かつての観客集には程遠く 今年の2DYSで行われたドーム大会でも
1.4が、12047人(オカダvs鷹木)
1.5が、6379人(オカダvsオスプレイ)
「THE MATCH」に比べると厳し過ぎる現実・・・
まぁ現在は、コロナ禍に苦しんでいる状況なので、観客をフルに入れる事も出来ずに収容方法にもイベント毎に差は有るのでしょうが、それでもこの観客数の実数を見ると、大差が有る事に間違いないでしょう。
ちなみに、コロナ禍になる前の2020年の東京ドーム大会では
1.4で、40008人(オカダvs飯伏)
1.5で、30063人(オカダvs内藤)
コロナ禍になる前の動員で比較したとしても「THE MATCH」には、13000人以上の差をつけられています。 これはプロレスファンとしては悔し過ぎます。
確かに「THE MATCH」は面白かったし 日本中をあれだけ興奮と熱気に包んだのも分かります。
でもプロレスだって負けてないと思うんですけどね。
何が違うんでしょうか?
思うに今の新日本のドーム大会に足りないのは、お祭り感だと思うのです。
現在のドーム大会は、普段の興行の総決算的なカードで、通常営業と変わりないカードが多いですよね?
しかし今では考えられない動員数を叩き出した 1990年代のドーム大会は、全日本勢の初参戦、WCWとの業務提携、天龍源一郎の参戦、Uインターとの全面戦争・・・他にも数え切れない位のドリームカードが実現して、普段の興行では味わう事の出来ない お祭り感覚をドーム大会では味わう事が出来たのです。
これは大きいと思います。
決して安くないドーム大会のチケットを買わせる為には、やはり普段とは違う何かが必要になってきます。
普段通りの試合も悪い訳では無いのですが、やはり高額のチケット購入に触手を伸ばさせるには、プラスαは必要。
新日本の選手もみんな頑張っていますが、コロナ禍の中で東京ドームに来ると言うだけで、少なからずリスクを伴う訳だから、普段通りでは流石に限度もあります。
いつもと違うプレミア感は、やはり欲しい所。
「THE MATCH」に、強烈な対抗心をオカダは燃やしていますが、試合内容の充実は最低条件で、あとはマッチメイク編成、インパクトのある選手招聘、会社や選手の広報活動次第でしょうね。
コロナ禍だから動員できない。
そう思っていた部分はありましたが、「THE MATCH」の大成功で、やり方次第で動員は可能であるという事は分かりました。
この敗けは敗けと受け止めて、次は「THE MATCH」を越えれるだけの動員と盛り上りを新日本には、期待しています。
新日本の勝利は、プロレスの勝利でもあるので、来年の東京ドームに向けて ここからの半年間は、正しく勝負の時となりそうです。