KUSHIDAが新日本電撃復帰!

6.21 新日本プロレス後楽園ホール大会で、元WWEのKUSHIDAがメインイベント終了後に、リング上に現れるサプライズがありました。

 

この日のメインイベントは、IWGPJr.ヘビー級王者とベスト・オブ・ザ・スーパージュニア覇者で、新日Jr.の最強を決める頂上決戦。

石森太二vs高橋ヒロムのIWGPJr.ヘビー級選手権が行われました。

新日Jr.のトップに立つ二人だけあって とんでもなくレベルの高い激しい攻防が繰り広げられる中 ブラディークロスで粘るヒロムを振り切り、石森が王座防衛を果たしました。

 

「このベルトは、エル・デスペラードから取り、そして今日! BOSJ3連覇した高橋ヒロムもこのザマだ。事実上のトップ2人を倒したぞ。次のチャレンジャー居ねえんじゃねえか?」と試合後のリングで、石森がもはや敵無し状態をアピールしている所に、場内に聞き覚えのある音楽が鳴り響きます。

 

KUSHIDA MAKES YOU ROCK

 

2019年に新日本を退団してWWEに移籍したKUSHIDAが、帰ってきたのです。

WWEの契約を終了して、去就が注目されていたKUSHIDAだけに、新たな闘いの場として再び新日本を選んだ事に、場内は大歓声でKUSHIDAを迎え入れます。

 

3年ぶりに新日本マットを踏みしめたKUSHIDAは「今、契約書にサインをしてきました。新日本プロレスに復帰します。ロスに引っ越して、残りのプロレス人生の時間を全て新日本プロレスの発展に捧げます」と新日本との再契約した事を明かすと、続けざまに目の前に立つ石森に挑戦表明。

 

SHOやYOH、マスター・ワトら若い力の台頭があるとは言え、現在の新日Jr.はトップ3でベルトを回している状態なので、すぐにでも王座戦線に入ってこれるKUSHIDAの参戦は、マンネリ防止の意味でも先の展開が楽しみになってきます。

しかし石森は明らかに、不機嫌な表情で「いきなり来てすぐ挑戦? ムシがよすぎねえか? 時間をかけて、てめえがチャレンジャーとして相応しいか。俺が査定してやるよ!」とピシャリ。

 

これはKUSHIDAが居なくなった後の新日Jr.を支えてきた石森としては、当然の意見でしょう。

KUSHIDAの実力など、過去に2度対戦している石森ならば分かりきっている事でしょうが、毎日新日Jr.で闘い続けている全員が、IWGPを狙い順番待ちの状態だからこその査定発言。

ヒールでありながらも新日Jr.としての一員の石森だからこその発言だと思います。

 

ならばKUSHIDAは、敢えて査定される形で、誰にも文句を言われない挑戦資格を勝ち取るしか有りません。

出戻り参戦のKUSHIDAに対しては、もしかしたら面白くない感情を持っている選手も居るかも知れませんが、そう言った選手を黙らせるには、やはりIWGPJr.奪取は必須。

 

KUSHIDA参戦は大歓迎ですが、素直に受け入れられない選手の気持ちも分かるので、ここは査定試合に絡む全選手が、KUSHIDAが居なくなってからの3年間の想いをぶつけ合うしか無いでしょう。

KUSHIDAが再び新日本に帰ってきた事で、選手の中には新たな嫉妬心や競争心が芽生えてきた事だと思います。

しかし そう言う感情が渦巻いているリングの方が、プロレスは絶対に面白くなります。

 

新日Jr.が面白くなってきました。