ケニー・オメガの片翼の天使

ケニー・オメガ最大の必殺技と言えば、片翼の天使

肩車で相手を担ぎ上げ、自分の片腕を抜いて そのまま相手の首を抱えると、そこから前方に相手をホイップしてし、超高角度のみちのくドライバー2の要領で落とす技。

 

かつては、クロイツラスと言う同じく肩車から入るジャーマンスープレックスを得意としていたオメガですが、入る体勢こそ同じでも破壊力に関しては、明らかに片翼の天使の方が上で、技が決まりさえすれば どんな相手でも確実に一発で仕止めています。

2011年の世界ジュニアヘビー級王者時代に、田中稔との初防衛戦で初公開し田中を沈めた時は、かなり強烈そうな技をマスターしたなと思ったんですが、ビリーケンキッドのベルティゴと同型なんですよね。

 

別に技がカブルのは良いんですけど、既成の技にめっちゃ中二病全開な技名を付けてるイメージですが、自他ともに認める日本のゲームやアニメオタクなだけに、この名前はファイナルファンタジーから拝借した名前なんですね。

片翼の天使と言えばファイナルファンタジーⅦのラスボスである セフィロス戦でのBGM名。

その曲名を技名に持ってくる辺りは、オメガらしいですが、セフィロスはシリーズでも屈指の人気キャラクターなので、そのイメージを技名に持ってきちゃうと生半可なレスラーでは、ファイナルファンタジーファンは納得いかなかったかも知れません。

しかしオメガなら全く問題なかったでしょう。

 

ここから世界ジュニア王者時代

そして新日本移籍後の大活躍は、周知の通りで、片翼の天使で多くのトップレスラーを葬ってきました。

その結果 今では世界的なレスラーにまで、成り上がりましたからね。

 

余りにも一撃必殺技の技である為に、自分の応援しているレスラーが、オメガと闘い肩車されてしまった時には「あああぁっ!逃げてぇ!」って絶望感に襲われるのですが、今思えばこのハラハラ感が良かったと思います。

瞬間的に決める技ではなく、予備動作の大きい技だからこそ、ハラハラする感覚もあり 試合を観ていて興奮できたのでしょうね。

これってLIVEでは、大事な事かも知れません。

 

この手の技は、相手が大人しく肩車をされる事に違和感を感じる人も居るでしょうが、それを言い出したらキリが無いし、試合の中で腰にダメージを受けて相手を持ち上げきれないオメガの姿には、悲壮感も漂っているので、そう言うのも含めて片翼の天使は、優れた技だと思います。

オメガの対戦相手を応援していた場合は、単に恐ろしい技でしたけどね。