5.14(日本時間15日)新日本プロレスの米国・ワシントンDC大会で行われたIWGP USヘビー級選手権は、4WAY方式で雌雄を決する事となり、棚橋弘至が無念の王座陥落。
そして新王者となったのは、福岡ドームで衝撃のバレットクラブ加入を果たした新生ジュース・ロビンソンでした。
ジョン・モクスリーとウィル・オスプレイを交えたこの方式でのタイトルマッチは、王者棚橋にとっても余りにもリスクの高い初防衛戦。
自分と関係の無い所で決着が着いても王座か移動してしまうので、一瞬足りとも気の抜けない乱戦となるからです。
試合が始まれば、そこは予想通りの大乱戦となり、各々の思惑が交錯する中で、誰か得意技を決めても違う誰かがカットに入り、当然ながら足の引っ張り合いの展開に。
その状況で勝負の分かれ目となったのは、棚橋が場外のテーブルにセットしたモクスリーに対して決死のハイフライフローを決めたシーンでした。
思いの外 自身も大ダメージを負ってしまい場外で棚橋とモクスリーは動けなくなってしまい、リング上ではジュースとオスプレイの一騎討ち状態。
ヒドゥンブレイドをレフェリーを使って阻止したジュースが、急所攻撃から必殺技ザ・ロックスライドを爆発させて遂に大乱戦にケリをつけました。
王者棚橋の関係の無い所での勝利と言う形ではありますが、昨年から勢いにのりまくるオスプレイに勝ったのは凄い事で、この勝利はジュースのトップ戦線の仲間入りを意味しているとも思います。
これでジュースは、第15代王者にして3度目の戴冠。
一方敗れたオスプレイは、4月の大会でモクスリーとのシングルにも敗れていて、ここの所まで敗けが込んでいるので巻き返しを果たしたい所。
勝敗に絡む事もなく王座陥落してしまった棚橋は、SANADAとの約束も果たせず またもや王者として何も残せず短命政権に終わってしまいましたが、負けて王座を失った訳では無いので、今度はジュースにシングルで挑戦する権利は十分にある筈。
しかし棚橋はこれを一区切りとして、US王座戦線からの一時的な撤退を示唆。 王座奪回は狙わないようです。
これは残念
棚橋にはもう少しUSヘビー級に拘って欲しかったし、SANADAとの約束も果たして欲しかったです。
まぁUSヘビー級撤退とは言っても モクスリーとは何の決着も付いてないし、ジュースとの因縁も解消されてはいないので、棚橋にはまだまだ やる事は山積みなので、これからの棚橋に期待しましょう。
そしてジュース・ロビンソンと言う あのオスプレイをも撃破する台風の目となり得る選手が現れただけに、今後の新日本はますます 目が離せない展開になるのは間違いありません。
ジュースが、新日本にもたらす影響は、想像以上に大きそうです。