かつて初代タイガーマスクが使用していたバク宙キック。
これは華麗な技なので好きな技の一つなのですが、現代プロレスにおいても微妙に形を変えて様々な選手が使用しています。
基本的には、相手に背を向けてバク宙しながら その勢いで相手に蹴りを入れると言う技なのですが、その選手によって蹴り方も色々。
バク宙しながら足の裏で相手を蹴っ飛ばしたり、バク宙の勢いで脛をブチ当てていったり、オーバーヘッドキックの要領で蹴りつけていく選手も居ます。
個人的には新崎人生が使用するバク宙キック 輪廻が同型の技の中では、一番好きです。
人生の輪廻は、オーバーヘッドキックに近い形で、やや斜めに捻った形で飛ぶのが特徴。
蹴っ飛ばすと言うよりは、バク宙しながら蹴りを叩き込むと言う感じでしょうか? 同型の技の使い手の中でも斬れ味が最も鋭いように感じます。
この技の使い手は多いが、殆どの選手が繋ぎ技として使う事が多い中、人生の場合は、フィニッシュになる事も多く4代目タイガーマスクとのシングル戦でも輪廻で勝利した事があります。
2001年にBATTのメンバーとして新日本プロレスに参戦した際には、何とタッグマッチながらも小島聡から輪廻でフォールを奪った事も有る。
これは、ちょっとした驚きの結果でしたね。 既に新日本のトップグループの一角だった小島に、人生が勝った事もそうですが、小島を輪廻でフォールしたと言う事がまず驚きでした。
まぁ当時は一撃必殺だった武藤敬司のシャイニングウィザードのアシストを経て、人生の輪廻だった訳なんですが。
それでもあの時代は、まだメジャーとインディーに、ハッキリと優劣が付けられていた時代なので、新日本のトップグループから、インディーの選手がフォール勝ちしたと言う事は、凄い事でした。