鈴木鼓太郎のファンネル

鈴木鼓太郎と言う選手は、力強い技から華麗な技まで、技のバリエーションが非常に多い印象です。

どこかで見た様な技を自分なりに昇華してみたり、あるいはどこでも見た事の無い独創的な技を使ってみたりと実に、多彩な技を使いこなす選手。

 

そんな鼓太郎の技で、特に繋ぎ技に焦点をあてて好きな技を挙げるとすれば、ファンネルがカッコいいと思います。

リング内で場外の方を向いて セカンドロープにもたれかかっている相手に対して、後方から走り込んでいくと、真横からトップロープとセカンドロープを掴んで クルリとロープの間を旋回しながら、遠心力を利用して両足で相手の顔面を蹴り抜く技。

 

この技自体はオリジナルではなく180°ブーメランと同形で、世界的な知名度で言うと619と全く同じ技です。

ですが鼓太郎が使う場合は、鼓太郎の大好きな「機動戦士ガンダム」で使用する特殊兵器から名前を拝借してファンネルとなります。

 

全く同じ技ではあるんですが、鼓太郎の場合は技の使い方に、独創性が感じられるので良いと思います。

花道からセカンドロープにもたれた相手や、場外からエプロンにもたれた相手など、場所や状況など関係なく 様々な局面で機転を利かせて使用するのが特徴。

 

鼓太郎ではありませんが、ムシキング.テリーなんかは、トップロープにもたれている相手に対して、ボディに打ち込む姿も見られました。

鼓太郎ではないんですけど。

  

鼓太郎の試合をみていると 攻撃でよろけた相手が反転しながら背を向けて セカンドロープにもたれかかった場面で、すかさず鼓太郎がファンネルを叩き込む場面が見られます。

最初に見た時は、よろけたタイミングすらも見逃さない波状攻撃には驚いたのですが、何度も鼓太郎の試合を見てるうちに、鼓太郎と闘う選手はすぐによろけて ロープにもたれかかる場面がある事に気がつきます。

 

こんな事を言ってはいけません。

 

しかし鼓太郎と戦った相手は、少し攻撃を喰らっただけで、不自然なくらいにすぐ背中を向けてロープにもたれかかってしまいます。

 
こんな事を言ってはいけません。

 

あれは、あれで良いんです。

何か最後は微妙な流れになりましたが、なんだかんだで鼓太郎のファンネルは、技名も含めて大好きな技です。