50周年イヤーの春男はザック!目指すは世界!!

3.27 新日本プロレス50周年の節目となる この年に行われた総勢48名による ニュージャンカップもいよいよ大詰め。

大阪城ホール大会で、トーナメントを勝ち抜いた内藤哲也とザック·セイバーJr.の間で、遂に決勝戦が行われました。

 

これまで何度も激闘を繰り広げてきた 手の合う両者だけに、今回もやはり48名の頂点を決めるに相応しい闘いになりました。

ザックは1月にIWGPタッグを失った際に、一旦帰国していますが、今までの体重では限界を感じたそうで、体重を増やしてパワーアップをして再び日本に帰ってきました。

テクニックはそのままに、パワーを増した事で強烈になった力強い打撃も織り混ぜつつ 内藤を追い込んでいきます。

 

もちろん内藤も負けてはおらず、緩急のある攻撃でザックを苦しめ、前日にオカダ・カズチカを撃破したポルボ・デ・エストレージャも繰り出します。

しかしこれをカウント2で返したザックは、PK連発から、スイングDDTを決めて 最後は新たに編み出した旋回式のザックドライバー(セイバードライバー)で、見事な3カウントを奪い一気に優勝をもぎ取ってしまいました。

 

四年ぶり2度目の堂々たる優勝。

ここまでの全試合を全て違う間接技で極め、最後はまさかの新技で、完璧なフォール勝ちと言う圧巻の快進撃。

特に最後の怒涛の攻めは、まさしく体重を増やしてパワーアップした事で、そこに強烈な説得力がうまれた訳で、オカダを倒した内藤が敗れる事にも納得の内容でした。

 

戦前は内藤優勝の予想と希望でしたが、今回のザックの優勝には、文句のつけようもありません。

コロナ禍の中でも母国に帰らず、新日本プロレスの闘いを優先したザックには、ずっと報われて欲しいと思っていたので、新日本50周年イヤーと言う節目の年に、ザックが春の主役になった事は、凄い事だし素直に祝福したいと思います。

 

記念すべき年のNJCなので、優勝はオカダや内藤だろうと思ってた人も多かったかも知れません。 しかし、そんな固定概念を外国人のザックが優勝して、見事なまでにぶち壊してくれました。

自分もぶち壊された1人です。

 

と言うよりも ザックを外国人だからとか、そういう括りをするのは良くないですね。

鈴木軍の一員とは言え、ザックは立派にライオンマークを背負っています。

 

今後のザックの展望は、当然IWGP世界ヘビー級で、NJCでは当たる事の無かったオカダに狙いを定めています。

そして 最高峰の王座を獲った暁には

「新日本には世界で最も質の高いプロレスプロモーションの地位を取り戻してほしい。そして俺は今、日本で一番強いレスラーだから、国境が開かれるのを待っているんだ。俺が王者になったら、世界中の王者やアメリカン・ドラゴンの様なビッグネームと対戦して、IWGPが最強である事を証明したい」と更なる野望も掲げています。

 

「新日本の基盤は英国のキャッチプロレス。俺こそが新日本の50周年を象徴するレスラーとして最適だよ」

こうも語るザックは、紛れもなく新日本を背負っているレスラーの一人。

 

NJCを優勝した以上は、オカダとの王座戦は決定的。

オカダvsザックの新日本最強を決める闘いは、今後の新日本にとって とてつもなく大きな影響を与える闘いになるでしょう。