ドラゴン・キッドのドラゴン・ラナ

プロレスファンならば誰でも 自分だけのオリジナル技を考えてみた事があると思います。

実際に僕も今まで幾つも 新技を考えた事はありますが、それを数年後に実際のプロレスラーが使ってるのを見た時は、何気に嬉しかったもんです。

考えたのは良いけど「漫画じゃあるまいし現実には無理だな」と言う物も 中にはありました。

 

現実には絶対無理だな・・・と思っていたんですけど、それを現実にやってしまうレスラーが現れた時は、そりゃあもう驚きましたよ。

そのレスラーとは、ドラゴン・キッド

そしてその技はドラゴン・ラナです。

 

 

リング上に立っている相手に対して、コーナー最上段から前方一回転して相手の顔を太ももで挟み込むように、両肩に飛び乗ると そこからウラカン・ラナを極めると言う 超ウルトラC級の必殺技。

 

この技を考えてみたは良いけど現実の人間は、こんな動きは絶対に出来ないと思っていました。

そもそも一回転して相手の両肩に飛び乗るとか、何でこんな事が出来るのか意味不明です。

しかしキッドは、こんな離れ業を普通にやっちゃうんですよね~。 はっきり言って凄すぎです。

 

元々この技を閃いたのは、キッドの師匠のウルティモ・ドラゴンで、キッドにアイディアを伝えて とりあえず「やってみろ」と言った所、キッドは本当に実現して見せたのだから驚き。

やれといわれて本当にやっちゃうなんて、キッドの身体能力はどうなってるんでしょうか?

これには、ウルティモ校長も驚くしかなかったそうですが、まぁ驚くのは当たり前ですけど、最初から出来ないと思ってた技を「やってみろ」と言うのも結構酷い話ですよね(笑)。

 

日本人プロレスラーとしては、かなり小柄な部類に入るキッドですが、それを差し引いても日本人レスラーの中でもトップクラスの身体能力を持つキッドだからこそ 出来る技だと言えるでしょう。

しかし これだけの大技。

 

キッド曰く「特別な技」なので、必要以上に安売りはせずに、、大事な場面でのみ使用する事で、高い説得力と価値を持たせて丸め込み技といえども 確実に3カウントを奪える一撃必殺の技にまで高めています。

これは大事な事ですよね。

キッドは、2004年に近藤修司をドラゴン・ラナで下して、エル・ヌメロ・ウノを制覇した事もあり、正にドラゴン・キッドの最強の奥の手です。

 

余談ですが1999年に発売された 新日本プロレスを題材にしたプロレスゲームの闘魂列伝4で、何故かドラゴン・キッドが闘龍門から一人だけ収録されていたんですよね。

キッドが新日本に参戦していた訳でもないし、闘龍門と新日本も何の接点も無かった時代だっただけに、かなり違和感のあるセレクトでしたが、あれって絶対にドラゴン・ラナみたいな物凄い技を入れたかっただけだと思います。