蝶野が大谷晋二郎に迫った二者択一

蝶野正洋が、大谷晋二郎に迫った二者択一。

 

ZERO1の20周年&21周年記念大会について聞かれた 大会アンバサダーの蝶野は「創設者の橋本真也選手は闘魂三銃士の盟友だし、新たな門出を見届けてあげたい。ZERO1が生まれ変わるきっかけになれば」とこれからのZERO1の発展に期待をかけている事を伺わせると同時に、団体の象徴でもある大谷晋二郎についても ある提案をしました。

 

大谷は、昨年9月の試合中に「左前腕両骨骨折」を負い長期欠場を続けているが「両国に出場する選手は21年の中でZERO1と関係を持ってきた選手。一番頑張ってきた大谷選手が欠場中だが、晩年のキャリアの選手が事務業務と兼任するのは難しい。もう十分やってきたんだし、30周年で良い機会だし、両国という大舞台もある」

と前置きした上で「選手に専念するのか、事務方をしっかり勉強していくのか決断するべきじゃないか。二刀流は終わりだ」と大谷に対して二者択一を迫った。

 

これは大谷にとっては、かなり厳しい選択でしょう。

蝶野の発言のニュアンスとしては「引退」と言う事なのでしょうが、プロレスが大好きな大谷が、プロレスを辞めると言う選択肢を簡単に選べる筈も無いだろうし、辞めるまで行かずとも第一線を退いて若手の壁に徹するポジションに回れば 少なくとも第一線で闘い続けるよりは、身体の負担は大幅に減ります。

49歳と言う年齢を考えると、コンディションの向上も望めないだろし、ここいらで立ち位置を変える必要性に迫られているのは理解できます。

 

しかしプロレスに対して誰よりも貪欲な大谷だけに、団体の事を考えると大事な役回りではありるとは言え、壁役に専念と言うのも なかなか考えられません。

引退はもっと考えられません。

 

事務方を専門でやってくれる人材が居れば、大谷はプロレスに専念できるのでしょうが、蝶野があの二者択一を迫って来たという事は、ZERO1の台所事情を分かっていて新たな専門スタッフを雇うだけの体力が無いから・・の様な気もします。

だからこそ 大谷が今まで兼任でやってきたのでしょう。

 

兼任がキツイ事は今更言われるまでも無く 大谷自身が一番感じていると思いますが、蝶野も2000年代前半には新日本プロレスで、現場監督と中心選手として2足の草鞋をはいた経験があるだけに、現状の大谷の辛さは誰よりも分かっているからの助言です。

 

Jr.ヘビー級の時代から大谷を見て来た者としては、大谷にもこんな選択を迫られた事が来てしまったのも悲しいですが、今の大谷は守らなくてはならない家族も居るし 決してムリはして欲しくもありません。

しかし いつまでもリング上で熱く燃える大谷を観たいと言う、そんな矛盾もあるので困った物です。

 

しかし蝶野プロデュースの元で業界の底上げの為に、団体の垣根を越えた若手のリーグ戦を行うとも発表されたし、プロレス界を担う若者達の為に、大谷のプロレスの教科書や”技術” ”格”などを含めた 大谷の全てを伝授する時が近づいているのは事実です。

 

果たして大谷の決断は・・・?