スティングのスティンガースプラッシュ

スティングと聞いて真っ先に、イメージする技はスコーピオンデスロックやフェイスクラッシャーと言う人も多いかと思いますが、個人的には何と言っても スティンガースプラッシュです。

 

コーナーに詰めた相手に、対角線から走り込み大きくジャンプをしながら、体全体を浴びせていくと言う単純な技ではありますが、スティングが試合を組み立てるのには欠かせない、スティングが最も得意としている技です。

技その物は単純で誰でも出来るかも知れませんが、191cmの長身でありながら凄まじい跳躍力を活かして、遠くからフワリと舞うのでスティングの持つ天性の華と相まって、とても華やかな技なので、東京ドームなどの大舞台でも実に絵になっていました。

金髪時代の華やかなイメージだったスティングに、良く似合った技で、他の選手が同じ技を真似をした所で、動きその物は同じ事が出来てもこれ程の華のある技には、100%ならないと思います。

 

1991年に、新日本プロレスで行われたアメリカ直輸入カード スティングVSグレート・ムタ戦での試合開始早々のスティンガースプラッシュと側転エルボーのかわし合いは、手の内を知り尽くしている両者ならではの見せ場の一つでした。

まぁ実際のところ避けるのは簡単な事かも知れないですが、あの攻防はかつてのライバル同士の闘いと言う感じで、良かったですね。

 

基本的には、試合序盤からポンポン使う繋ぎ技ですが、実はフィニッシュになった事もごく稀にあって セッド・ビシャスをスティンガースプラッシュの連発で、フォールした事もありました。

明らかな格下の噛ませ犬程度の選手ではなく、このクラスの選手をスティンガースプラッシュでフォールしているのは、かなり意外な気もします。

 
単なる魅せ技ではなく、破壊力を伴う技だったと言う事ですね。

 

スティングのキャリアを大きく分けると、金髪スティングと1997年からの黒スティングの2つに分かれると思いますが、金髪時代のスティングと言えば、やはり このスティンガースプラッシュでした。

この技を見ないとスティングの試合を見たって、気にならないでしたからね。

 

黒スティングなら、別に使っても使わなくてもどっちでも良かったかな…