SANADAの必殺技と言えばSkull End。
ラウンディングボディプレスや、オコーナーブリッジもありますが、普段の試合でも最も頻繁にフィニッシュに選んでいるのはSkull Endです。
SANADAの使う胴絞めドラゴンスリーパーの名称で、全日本プロレス所属だった(当時・真田聖也)2012年からTHiS iS iTという名前で使用していました。
当時は地味な技をチョイスしたなとは思いましたが、ドラゴンスリーパーの使い手自体が余り居なかったので、個性と言う面では派手な技を極力好まない真田らしかったですね。
ジャパニーズレックロークルクラッチから 相手を転がしてドラゴンスリーパーに移行し、そこから更に胴絞めを加える入り方を当初は良く使用していましたが、この入り方は見慣れたドラゴンスリーパーでも、一工夫を加えた事で、オリジナリティを持たせた良いアイディアだと思います。
同じ入り方をする選手は他にも居たと思いますが、真田の活躍していた全日本には関係の無かった話なので、仮に真似だったとしても早い者勝ちです(笑)
真田がSANADAと名を変え、新日本に参戦して来たのは2016年。
オカダ・カズチカvs内藤哲也で骸骨マスクを被って乱入して来て 内藤のパレハとして内藤の勝利をアシストした後に、試合後のオカダをTHiS iS iT改め「Skull End」絞め落としたのが新日本でのSkull End初公開でした。
やはり他所から来た人間だし、最初は熱烈な新日本ファンからは色々言われます。
試合後のリンチで固め技なんかするなよとか(別にこれは良いと思うけど)
必殺技が地味すぎるとか・・・そもそも格下扱いだったSANADAがオカダに喧嘩を売ってる事への文句も多かったんですけどね。
しかし初公開で、あのオカダを絞め落としたのはインパクト大だったし、次シリーズからは連日に渡ってSkull Endでのフィニッシュだったと言う事もあり、SANADAの必殺技として新日本ファンにもあっという間に浸透していきました。
勿論 SANADAの初お披露目シリーズと言う事で、ロスインゴの他メンバーのアシストがあってこそで、フィニッシュもSANADAに任せた部分は確かにありましたが、このシリーズ中に何度もオカダを苦しめ、オカダをして「苦手な技」と言わしめた程。
その後の初出場のG1開幕戦で、初対決の棚橋弘至からSkull Endでギブアップを奪ったのもSkull Endの説得力を高める要因としては、大きかったと思います。
後にSkull Endは進化を遂げていき、コーナーから宙返りして相手の背後に着地して極めたり、両肩に担いだ体制から前方に下ろして極めたり、不知火をフェイントに使ったりと、極め方のバリエーションは、どんどん増えていきました。
これは相手は勿論 観ている人も予測出来ないので、やっている事は「いつもの技」でもちょっとした驚きがあるのは、試合を観ていて飽きないので面白いですね。
それに説得力のある技なので、応援している選手が、Skull Endをかけられている時のハラハラ感がタマランです。
若手時代のSANADAは、空中技やスープレックスをフィニッシュにする事が、多かったので(今でもラウンディングボディプレスは使用してるけど) 自身の膝に、負担の少ないこの技は、今後のキャリアを考えると重宝する事でしょう。
とりあえず一番良かったのは、Skull Endの方が、ThiS iS iTって名前よりは、カッコ良いから良かったって事です。