原田大輔の片山ジャーマンスープレックス

原田大輔が使うジャーマンスープレックスの名称。

片山ジャーマンは、原田がデビュー間もない頃から一貫して 必殺技として使い続けている拘りの技。

 

多くの選手は一度や二度は、新しい技に浮気する事も有りそうなもんですが、原田に関しては、一切浮気はありません。これは何気に凄い事だと思います。

原田は上背こそ無い物の 高校時代にレスリングで、大阪府高校春期大会60kg級で優勝と言う実績を持っているだけあり バックボーンからして、ジャーマンスープレックスのキレは流石。

プロレスラーになる為だけに、レスリングを始めた原田はレスリングの試合中に、対戦相手にジャーマンを仕掛けた事があり、それが高得点となって気持ち良かったという事で、この時にプロレス入りしたら「ジャーマンを使おう」と決意したそうです。

 

レスリングの試合ですからジャーマンが出る事はあるでしょうが「レスリングのジャーマン」じゃなくて「プロレスを意識したジャーマン」を使っていたのが良いですね。

プロレスの試合では、ジャーマンで投げても高得点は取れませんが、3カウントは取れます。

レスリングでみっちり鍛えた原田だけに、ブリッジも素晴らしくガッチリと押さえ込むので確実に3カウントを奪えます。 恐らく原田がメチャクチャ気持ち良い瞬間でしょう。

 

ジャーマンスープレックスを使う選手は、元々かなりの数にのぼりますが、2000年代には、固有名詞を付けて必殺技とする選手が急増しました。

2000年代と言えば 高山善廣が帝王としてプロレス界に君臨して、新日本やNOAHで暴れ回っていた時期で、長身から繰り出すジャーマンに、エベレストジャーマンと名付けて使用していた事が一番の理由だと思います。

 

この高山のジャーマンに影響されて
中西学は富士山ジャーマン、棚橋広至は金華山ジャーマン。


高山に対抗してか、自らに馴染みの有る山などを絡ませて命名するのが、プチ流行していましたが、これに習い原田は自らの出身である吹田市の片山町から取って片山ジャーマンとしています。

命名方法に関しては完全に人の影響ですが、ジャーマンと言う技に関しては、思入れも精度も決して負けていないでしょう。

 

高角度から、素晴らしいブリッジで急角度で落とす・・・正に必殺技と呼ぶに相応しいジャーマンスープレックスなので、元々有る技にオリジナルみたいな名前を付ける風潮は余り好きでは有りませんが、原田のあのジャーマンならば、オリジナルネームを付けても さして違和感は無いんじゃないでしょうか。

 

只、欠点を挙げるならば片山ジャーマンスープレックスと言う名前が、どうしてもカッコイイ名前とは思えない・・・。

いや 別に片山町の文句を言ってる訳では無いんですよ?

エベレストや富士山には、どうしても見劣りしちゃうし、語呂的にも何か・・・ねぇ?