棚橋弘至のハイフライフロール

棚橋弘至のハイフライフローと言えば

背中に一発から裏返して胴体に一発

もしくはアタックから駄目押しのプレス

一発で仕止めれる格下を除けば、この2パターンが、ハイフライフローでの必勝パターンですが、少しマイナーかも知れませんが、実はもう1パターン有ります。

 

うつ伏せの相手に、ハイフライフローを炸裂させてから、相手の両腕の下に自分の両足を潜り込ませ、そのまま相手ごと横方向へと転がる事で、エビ固めの体勢に移行する

この一連の流れ全てで、ハイフライフロールとなります。

フォールを奪いに行くまでは、若干時間がかかるかも知れませんが、よりガッチリと抑え込む事は出来る筈です。

 

最初に公式サイトで、試合結果を見た時は誤表記かと思いましたが、れっきとしたハイフライフロールと言う技名です。

結構なレア技なんで、聞き覚えの無い人も多いと思います。

 

公開されたのは、2011年のIWGPヘビー級選手権での、宿命のライバル中邑真輔を防衛戦に迎えた一戦。

この時の棚橋の防衛ロードでは、既に一度中邑に防衛を果たしているので、2度目の中邑との防衛戦になります。

棚橋はこの時点で6度の防衛に成功していたし、流石にタイトル戦で、中邑の2連敗は無いだろうと 中邑の王座奪還を予想していたのですが、フタを開けてみれば、初公開のハイフライフロールで棚橋の王座防衛!


棚橋の事を誰よりも知っている中邑ですら予想だにしなかった新技で、完璧な3カウントを奪ってみせました。

 

王座戦での、丸め込み決着を批判する人も居ますが、ハイフライフローは棚橋の必殺技だし、これで十分なダメージを与えた上で、念には念を入れてガッチリ押さえ込んだだけと言うイメージなので、丸め込んで勝ったと言う感覚は全くありません。

そもそも王座戦での丸め込み決着が悪いとは、これっぽちも思っていませんし、電光石火やフォーリンラブで防衛したとしても個人的には全然。

むしろ毎回同じ技での防衛ロードよりも時には、違う技や丸め込みなんかもあった方が面白いとは思っています。

 

ただ残念ながら記憶にある限りは、ハイフライフロールを使用したのはこの一回限りだと思います。

これは物凄く勿体無いです。

タイトルマッチクラスの試合では、終盤戦で、ハイフライフローを連発するのが最近の流れですが、変化を持たせる為にも試合の流れ的にも、相手の意表を突く為にも再び使用再開を願っているんですが、全く使われないまま もう10年の月日が流れてしまいました。

棚橋のコンディションの問題もあるし、大舞台で確実な勝利を手にするためにも、個人的に好きな技なんで久々に復活させて欲しい技の一つですね。