プリンス·デヴィットのブラディサンデー

かつて新日本プロレスに外国人留学生として入団し 新日Jr.を引っ張り、そしてバレットクラブを立ち上げ一大勢力としてノシ上げたプリンス・デヴィット。

そのデヴィットが、新日本プロレスを退団したのが2014年で、早いもので既に7年もの月日が流れています。

 

改めて思うのは、デヴィットが新日本プロレスに残した物の大きさです。

まず彼が立ち上げたバレットクラブ。

リーダーを変えて メンバーも激しく入れ換えをしながら、今なお存在する息の長い人気ユニットになっています。

 

そして もう一つはデヴィットの必殺技であるブラディサンデー。

ハーフハッチの体勢から垂直に持ち上げ、そのまま脳天から突き刺すと言う なかなかエグい技ですが、デヴィットの一撃必殺の得意技として広く認知されています。

 

初公開は2009年 SUPER J-CUPの一回戦でのYAMATO戦

公式サイトで結果を観た時は、垂直落下式DDTと表記されていたので、思わず「橋本真也のあの垂直落下式DDTをデヴィットが使ったのか!?」と思ってしまいました。 一瞬そう思った人は多いと思いますが(笑)後の映像で見たら全然違う技だったんですけどね。

 

これ以降デヴィットは、ブラディサンデーを切り札として新日Jrの頂点に立つのですが、Jr.ヘビー級でありながらG1クライマックスに参加した際には、ブラディサンデーで、内藤哲也やカール・アンダーソンらヘビー級の選手から完璧なフォールを奪います。

そこまで強烈な技だったんなら、そりゃあJr.でデヴィットの無双も納得ってもんです。

 

バレットクラブを結成してからは、スーパーJr.を全勝優勝したりでJr.では敵なしの状態でしたが、ヘビー級戦線に置いても棚橋弘至ヤオカダ・カズチカをもブラディサンデーで撃破しています。

ここまで来ると もうこの技を返せる選手は居ないな・・・と思って居たら2014年のデヴィット退団直前の元パートナー・田口隆祐との遺恨清算マッチでは、何と田口がブラディサンデーをカウント2で返して 最終的にはどどん・ジ・エンドで勝利しています。

 

え・・?それ・・・良いの?

棚橋やオカダでさえ一発でやられたブラディサンデーを、田口が返しちゃって良いの??

棚橋やオカダでさえ負けちゃったデヴィットに、田口が勝っちゃって良いの??

 

確かにこの試合は、Apollo55として苦楽を共にして来た田口を裏切った デヴィットの新日本退団が決定していたので、田口としては元相棒とのケジメの一戦とも言える絶対に勝たなくてはならない試合でした。

勝たなきゃならなかったのは、分かるんですが・・・

 

色々とパワーバランスがおかしな事になってました。

まぁ田口のデヴィットに対する想いは、それだけ強かった・・・と言う事なんでしょうかね。

 

こうして田口に敗れ新日本を去ったデヴィットですが、デヴィットの意思は新日本にしっかりと根付いていました。

デヴィットの退団後 バレットクラブに新たに加入し、リーダー格となったのはAJスタイルズ。

AJが、必殺のスタイルズクラッシュに繋ぐ流れとして、ブラディサンデーを前に入れるのが必勝パターンとなっており、バレットクラブ創始者へのリスペクトが見て取れました。

 

続いて3代目リーダーとなったのは、ケニー・オメガ。

2016年に後藤洋央紀を撃破してG1を優勝していますが、フィニッシュシーンの流れが秀逸過ぎでした。

盟友・飯伏幸太のフェニックスプラッシュを放ってから、創始者デヴィットのブラディサンデー、2代目リーダーAJのスタイルズクラッシュから最後は、自身の必殺技 片翼の天使で勝負を決めています。

飯伏+歴代バレクラリーダーの必殺技と言うのが、余りにも完璧すぎる流れでした。

 

そして4代目の現リーダー ジェイ・ホワイトは、アレンジを加えてクロスアーム式のブラディサンデーを使用します。

 

デヴィットの新日本退団から7年が経った今でも バレットクラブは存続し、デヴィットの代名詞であるブラディサンデーも後任者達に受け継がれ、デヴィットの意志とブラディサンデーが、今でも新日本プロレスの中で生き続けているのは、嬉しく思います。