つい先日 秋山準を倒してKO-D無差別級王者に返り咲いた竹下幸之介ですが、初防衛戦に迎え撃つは、クリス·ブルックス。
9月26日 後楽園ホールが決戦の日となる訳ですが、竹下とすれば何が何でも負けられない一戦。
せっかく秋山からバトンを受け取ったのに、ここで簡単に明け渡してしまっては、あの勝利の意味すらも揺らいでしまいます。
とは言ってもクリスにしてもDDTに参戦してから2年が経過しているので、そろそろKO-D無差別級は是が非でも欲しいタイトル。
DDTの中心に立つ為には、両者供に絶対落とせない一戦ですが、お互いが認めあっている関係だけに、タイトルは抜きにしたとしても、この対決のブランドも大事に育てていきたいと思ってる筈。
実際にこの対決のブランドは高まってきており、両者のタイトルマッチでの激突の機運が高まった所での対決となりました。
その団体にとって黄金カードは、団体の切り札とも言えるカード
かつて新日本プロレスでは、長州力vs藤波辰爾や棚橋弘至vs中邑真輔
全日本プロレスでは、ジャンボ鶴田vs天龍源一郎に三沢光晴vs小橋建太
そしてNOAHでは、丸藤正道vsKENTAなど……
これは、ほんの一例ですが竹下vsブルックスのブランド力が、上記のカードに匹敵するレベルまで高まれば、DDTのプラスになるのは勿論 プロレス界にとってもプラスになる事は間違いありません。
DDTにもかつて、超黄金カードが存在していました。
飯伏幸太vsケニー·オメガ
供に新日本プロレスに移籍し、後にオメガはAEWの副社長兼プレーヤーとして活躍する様になり、現在ではそれぞれ日米のメジャー団体で、強烈な存在感を放っています。
そこに関しては、同団体の大先輩とあって竹下も意識はしている様です。
「かつて飯伏幸太とケニー・オメガがDDTでそうだった様に、僕達が今のDDT代表としてその存在を超えたい」
その心意気や良しですが、あの2人の存在感を越える事は生半可な事ではありません。 2013年に両国国技館で行われた 飯伏vsオメガは今でも語り草だし、DDT版四天王プロレスとも形容された物凄い試合でした。
「存在を越えたい」と言う言葉は「闘って越える」と言う意味では無いので、抽象的にはなりますが、その存在感を越えるには、これからの2人の闘いで大きなインパクトを残していくしかありません。
竹下vsブルックスに、あそこまでの試合を求めている訳ではありませんが、2人には2人にしか出来ない闘いを見せて、これから何度も何度も闘って行く中で、ブランド力を更に高めて、あの飯伏vsオメガを越えてくれたら言う事ありません。
ただ その目標は余りにも大きいです。
飯伏やオメガの様に、最終的にはメジャーに活躍の場を求めるのも良いかも知れませんが、竹下とブルックスにはDDTを支えるべく インディー界を代表する様な大きな存在になって欲しいです。
そして 竹下vsブルックスと言うカードも「令和の飯伏vsオメガ」と言われる様なカードに成長してくれる事を期待しています。