第三世代王座奪取ならずも次に繋がる敗戦

7月2日 新日本プロレス 後楽園ホール大会で行われたNEVER無差別級6人タッグ選手権。

王者組 後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIに挑むのは、永田裕志&天山広吉&小島聡の第三世代。

 

会場人気も高く 未だにファンからの支持も有る第三世代ですが、挑戦を受ける王者組としては、現在の第三世代の事は評価しておらず「腰ぬけ」「三馬鹿」と散々な言い様です。

第三世代が、どんなに実績面で優れていようが王者組・・・特に石井からすれば、あくまで「過去の実績」と言う事なんでしょう。

 

前日に行なわれた シングル前哨戦は

YOSHIが天山に勝利

後藤が小島に敗北

石井が永田に勝利

王者組の2勝1敗で、勝ち越した事で王者組が、有利に本番を迎える事になった訳ですが「前哨戦で負けた方が本番では勝つ」これはプロレスでは良くある事なので、どちらが勝つかは正直全く分かりませんでした。

 

いざ試合が始まると体力的には、全盛期よりも衰えていて当然の第三世代ですが、王者組には全く負けていませんでした。

最終的には、後藤がGTRで小島を降し 前哨戦で唯一黒星のついていた後藤-小島で王者組がリベンジを果たし 防衛記録を更に伸ばす事に成功しています。

第三世代としては、またしても結果を残す事が出来ませんでしたが、試合内容を観る限り悲観する事は無いと思います。

 

三人が三人とも意地を見せたし「石井からピンフォールを取れるんじゃないか!?」と言う場面も作り出したし、充分に勝機はありました。

ただ今回は王者組の勢いが勝った・・・それだけでは無いでしょうか。

 

これまで散々 第三世代をこき下ろしてきた石井ですら試合後に、自ら第三世代の三人に対して自ら握手を認めたのですから「第一線を退いた選手」ではなく「同じ土俵に立つライバル」として彼らの事を認めたと言う事に、他なりません。

あの石井が試合後に、自ら握手を求めるなんて 過去を振り返ってもそうそう有りませんでしたからね。

 

リマッチと言うのは、好きではありませんが、もし「次」があるのなら今度こそ王座奪取を出来そうな気はします。

それ程までに、次に繋がる敗戦でした。

 

この試合で、再確認しました。

第三世代は、まだまだやれます。

 

永田「あいつらに言われて辞める事は100%ない」

天山「明日からスクワット三千回」

試合後のコメントを見る限りも 燃え尽きるなんて事は、まず有り得なさそうだし まだまだ心も折れていません。

 

結果には繋がりませんでしたが、今回の第三世代の闘いは同世代の人間に対して勇気を与える闘いだったと思います。

もし実現するならば すぐにとは言いませんが、いずれ第三世代の三人でもう一度 NEVER獲りに動き出して欲しいですね。