KENTAのブサイクへの膝蹴り

KENTAの必殺技と言えばgo2sleepですよね。

それで決まらない場合は、GAME OVERでギブアップを狙うのが、今のKENTAの勝利パターンです。

 

でも何気に、ブサイクへの膝蹴りが結構好きだったりします。

この数年で新しくファンになった人は知らないかもしれませんが、KENTAのNOAH所属時代にはgo2sleepが繋ぎ技で、ブサイクへの膝蹴りがメインフィニッシャ-だった事もあり、今とは全くの逆だった時期があった訳です。

 

2000年代前半のNOAH初期の頃に、KENTAきゅんの愛称で呼ばれ 空中技を使っていたKENTAが、蹴りを中心としたハードヒッターに、スタイルチェンジした頃から使い始めた必殺技が「ブサイクへの膝蹴り」でした。

同じNOAH Jr.の金丸義信との抗争中に、編み出した技で金丸=ブサイクと言う事で、ブサイクへの膝蹴りと言う失礼極まりないネーミングになった訳ですが、当時のNOAHは変な技名も結構多かったので、時代の流れだったのでしょうね。

 

NOAHの象徴でもある三沢光晴や小橋建太との闘いの中で、go2sleepも編み出していきましたが、KENTAの必殺技ランクとしては、ブサイクへの膝蹴りが当時は一番だったと思います。 

 

KENTAのキャリアの中で、初戴冠となった2005年の金丸とのGHCJr.ヘビー級戦でのフィニッシュもブサイクへの膝蹴りでした。

この技は、言っちゃえば単なる飛び膝蹴りなんですが、張り手やローリング袈裟斬り ハイキックのコンボからロープを往復しての 左足を前に付き出しながら右膝を叩き込む 独特のフォームから繰り出されるブサイクへの膝蹴りが、大好きでした。

技のスピード感も然る事ながら 当時の対戦相手として この技を受ける事の多かった金丸や丸藤正道の”受け”が、素晴らしかったのも その要因でしょう。

本当に彼らは、良い受けっぷりでしたからね。

特に金丸の錐揉み回転受けは、凄いの一言。

 

技を凄く見せるもしょぼく見せるも 相手の”受け”次第なのは、プロレスの常識ですが、それを差し引いてもスピードも迫力も兼ね備えた良い技でした。

しかし2005年の初戴冠時の防衛ロード中から徐々に、go2sleepの方が、一番の必殺技に格上げされていった様に思います。

ブサイクへの膝蹴りが、単なる繋ぎ技に降格してしまったのは、非常に残念なのですがgo2sleepも好きな技では有るんですよね。 だからこそ2大必殺技として共存させる事は出来なかったんでしょうか?

 

やっぱり あのネーミングが、ネックだったのかな?