桜庭和志のカーフキック

2020年大晦日のRIZINで行われた注目の一戦と言えば、堀口恭司vs朝倉海。

この一戦で、堀口が放った数発のカーフキックにより 朝倉は足を破壊されてしまい敗戦を喫しました。 従来から使われていた技ではありますが、大一番でキーポイントになった事で、改めてカーフキックの破壊力と危険性が注目される事になります。

 

そんな中 予想通りと言うか・・・案の定と言うか、プロレスでも早速カーフキックが使用されました。

 

カーフキックが飛び出したのは、2021年2月24日のNOAH後楽園ホール大会。

GHCタッグを賭けて戦う事になる桜庭和志と中嶋勝彦が、6人タッグマッチでの前哨戦で激しくやりあう最中 終盤で飛び出したのは、桜庭のカーフキック三連発!

中嶋の苦悶の表情から、大ダメージを受けているのは明らかです。

そこから桜庭の新技カーフスライサーをガッチリ極められて中嶋は、屈辱のギブアップ負け。ふくらはぎに、大ダメージを受けてGHCタッグ戦に、大きな不安を残す結果となってしまいました。 

 

大晦日で堀口が、カーフキックで朝倉の足を破壊した事で、試合後に「卑怯だ」「禁止技にすべきだ」等 各方面で、朝倉ファンを中心に論争が巻き起こりましたが、個人的な意見を言わせてもらえば「卑怯でも無い」し「禁止にする必要も無い」と思います。

目や急所を狙った技でも無いし 反則でも無いれっきとした蹴りの技術だと思うので、この技が脚光を浴びれば浴びる程 逆にカーフキック対策も進歩してくるはず。

それが本来の格闘技の流れなんじゃないでしょうか?

 

もちろんカーフキックが、危険な技である事に変わりはありませんが、細かく規制を入れてしまうと格闘技その物が、成り立たない様な気がします。

(あくまで素人の個人的な意見です)

 

話が格闘技の方に、思いっきり逸れてしまいましたが、早速カーフキックに目をつけて使用した辺りは、さすが桜庭と言う感じ。

「最近覚えた技」と本人も言ってる様に、あの大晦日以降にマスターしたのは明白。

格闘技系のレスラーである自身が、最近格闘界で話題になっているカーフキックを使用するのは、違和感も無いし自然な流れであり、どうすれば話題になるのかを分かっている辺りは、総合格闘技のリングでもエンターテイメントを意識した闘いを見せていた桜庭ならではです。 

 

論争の的なだけあって使用者が、批判の標的にされる事も多いカーフキックですが、プロレスのリングならば、巧く使えば批判される事も少ないと思います。

そのパターンで巧く他競技の技をプロレス流に転用したのが、近年では矢野通の悪質タックルですね(通称·日大タックル)

 

そう言った偉大な先人?も居る事だし この際 桜庭は、プロレス流のカーフキックを極めるのも面白いんじゃないでしょうか?