ステップオーバー式のフェースロックと言えば誰を思い浮かべますか?
昔からのプロレスファンならば、大半は三沢光晴を連想するんじゃないでしょうか。
全日本所属時代の1990年に、トップを狙う為に巨漢相手にも闘える技と言う事で編み出したのが、このフェイスロックだったので当時を知る全日本ファンにとっては、思い入れの深い技でもあると思います。
あのジャンボ鶴田から ただ一度ギブアップを奪った技でもありますしね。
その後 同型のフェイスロックを使う選手
改良を加えて使う選手など様々でしたが、どれもイマイチ定着しなかった感があります。
しかし2020年に、フェイスロックが復活する事になります。
この技に目を着けたのは、ゼウス
これまで三冠ヘビー級を獲得したにも関わらず チャンピオンカーニバルだけには、なかなか手が届かず 毎年 もう一歩の所で涙を飲んできたゼウス。
そんなゼウスが「今年こそは!」とチャンピオンカーニバルに向けて開発した技が、このフェイスロックでした。
フェイスロックは、早い話が顔面を絞め上げるだけの単純な技ですが、単純な力技だけに、フライパンをも素手で簡単に曲げてしまうゼウスには、最もピッタリな技と言えるかも知れません。
冷静に考えれば考えるほど フライパンを曲げちゃう怪力で顔面を絞められたら 簡単に頬骨が砕けそうで恐ろしいです。
仮に自分が食らえば一秒もかからずに、ギブアップする自信はあります(笑)
もちろん喰らうのは、プロレスラー限定に決まってるのですが、顔面なんて鍛えようがない箇所なので、プロレスラーだろうと一切関係のない本当に殺人技だと思います。
過去に三沢のフェイスロックで何故か「落とせ」コールが起こってましたが、フェイスロックでは、普通は落ちる訳ありませんよね。
しかし技を掛けてくるのが、ゼウスとなると痛みで普通に失神しそうです。
(三沢のも充分に痛いだろうけど)
恐ろしい技を身に付けて挑んだ2020年のチャンピオンカーニバル
あの諏訪魔からフェイスロックで勝利する結果をいきなり残しています。
これは完全に、ゼウスの新必殺技と言っても良いでしょう。
かつて全日本で生きていく為に、三沢が開発したフェイスロックを これから全日本で生きていく為に、ゼウスが継承したのは、運命めいた物も感じますね。
全日本の歴史に名を残した偉大な選手の偉大な技なので、ゼウスにはこれからもフェイスロックを大事に使って欲しいです。