2010年に、全日本プロレスを退団し フリーとなって新日本プロレスに外敵として現れた小島聡。
小島軍(仮)を立ち上げ 外敵として初のG1優勝を果たすと 勢いそのままに真壁刀義を倒しIWGPヘビー級をも奪取してしまい 瞬く間に、新日本を制圧してしまいます。
その後 中邑真輔を相手に初防衛。
この時の新日本の選手達は、どんな気持ちだったでしょうか?
出戻りの外敵に、G1とIWGPを奪われ 全ての選手が面白くないと思っているでしょうが、この時の小島は正に脂の乗り切っている時期で、新日本の2大看板を奪っても充分な説得力があっただけに、新日本の選手達も余計に悔しかったと思います。
翌年の2011年の1.4東京ドームで、棚橋弘至をチャレンジャーに迎え2度目の防衛戦を行います。
激戦の末に、棚橋がハイフライフローで勝利し ようやく王座を新日本を取り返すと供に、ここから棚橋のV11の絶対王者時代がスタートしていく事になります。
この数カ月後に、小島は正式に新日本所属になりますが、この時点ではまだフリー(水面下では契約の話は決まっていたかも知れませんが)
フリーにとっては、保持していた王座を奪われるのは、今後の活動にも影響を及ぼすので、それこそ死活問題なんですが、小島は潔く負けを認め 後輩であるあ棚橋の事も一人のレスラーとして認めていたようでした。
「棚橋の愛の深さと意地の深さに負けた」
試合後の小島のコメントですが、完敗を認めていますね。
ここで言う「愛の深さ」とは、やはりIWGPへの愛でしょう。
小島にしてもIWGPは思い入れのあるベルトでしょうが、2005年に獲得した時にはアクシデントみたいなものだったし フリーとなって後が無い状態で獲った今回とは思いれが、また違うとは思います。
しかし棚橋にしてもファン時代からずっと見て来たベルトで、新日本が苦しかった時代にも余所には目もくれず ひたすらIWGPだけを追い続けてここまで走り続けて来ただけに、もしかしたら そこの部分が僅かな差となって この試合の結果に出たのかも知れません。
「意地の深さ」とは、やはり暗黒期に差し掛かる時に、新日本を退団した小島に対して 暗黒期の中でもブーイングにも耐えて 必死に新日本を守り続けて来た棚橋の「新日本で生きてきた意地」でしょう。
退団する事が悪いとは、言いませんが ずっと歯を食いしばって来た棚橋からすれば「美味しい所をさらっていく出戻りに負けたくない」と言う意地も少なからずあったでしょうし、レスラーとしては当然の感情だと思います。
新日本に拘り ACEに拘り IWGPに拘る棚橋だからこそ、そこを感じ取った小島の発言なんでしょうね。
何だか全体的に、小島を下げる文章になったかも知れませんが、勘違いの無い様に言っておくと小島聡は、第三世代の中でも好きなレスラーです。
現在でももう一度 IWGPに帰り咲いて欲しいとさえ思っています。
一度退団した小島に対しての 新日本を守って来た棚橋の目線で、文章を書いたらこうなっちゃった事をご容赦ください。
年齢なんか関係無いから棚橋も小島も まだまだ頑張って欲しいですね!!