橋本真也の代名詞と言えばDDT
橋本の全盛期を観て来た人は、橋本のDDTなんか腐るほど観て来たと思います。
その橋本のDDTでも個人的に、最も衝撃を受けたのが、2000年の「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退」と銘打たれた橋本のキャリアで、最も歴史に残ると思われるあの一戦です。
小川のデビュー戦の相手を務めた橋本は、これまでに4度の対戦をしており、橋本の1勝2敗1無効試合と完全に分が悪い状況。
1999年に、暴走王と化してからの小川には、全く歯が立たずにボコボコにされてしまい、1無効試合も実質的には負けに等しく 当時のファンは相当悔しい思いをした筈です。
そんな橋本が、自らの進退を賭けて挑んだ 小川直也との5度目の決戦。
頭を丸め悲壮感漂う橋本は、積極的に小川を攻めたて 事前に坂口征二とのSTO対策を猛練習して来た事も有り 小川の必殺STOをことごとくディフェンスしていきます。
しかし小川も柔道王と呼ばれた男
ディフェンスされたままで、終わる訳がありません。
打撃や投げ技を駆使して 遂に橋本をSTOで押し倒します。
その時
STOに入られると同時に、素早く小川の首に腕を巻きつけた橋本が、まさかのDDT!!
衝撃でした。
こんな切り返し方があったのか!?
小川のSTOの勢いも利用した STO対策の最後の切り札とも言えるカウンターのDDTです。
これで一気に橋本に流れが傾き エルボードロップ、腕ひしぎ逆十字固めとラッシュを仕掛けるのですが、そこは流石に小川も超一流。
橋本の猛攻を凌ぐと結局これまで徹底してディフェンスされていたSTOも遂に炸裂させてしまい 更には容赦の無いSTO連発で、橋本は天を仰ぐ事になってしまいます。
一番想像したく無かった橋本のKO負け
橋本真也 引退・・・
この時ほどプロレスの勝敗で、ショックを受けた事はありませんでした。
恐らく今後も無いと思います。
この試合後には、KOされてリング中央で、大の字になりながら天を仰ぐ橋本の姿が印象的でしたが、試合に関して言うとSTO返しで抜群のタイミングで放った あのカウンターのDDTが強烈に印象に残っています。
あのDDTがあそこまで、完璧に決まっても勝てなかった・・・と言うのが、より一層 橋本敗戦のショックを大きくしてしまったんですけどね・・・