スターをつくれなかった事

先日W-1の活動停止が、発表され7年弱の活動に

終止符を打つ事になりましたが、関連記事の中で

カズ・ハヤシ社長が、今回の活動停止の原因について語っていました。

 

「スターをつくれなかった事」

確かに、プロレス団体に置いて スター選手は絶対不可欠です。

団体の未来とも言える若手は必要

上位選手の引き立て役となる中堅選手も必要

タイトルに絡むトップ選手も必要

そして団体のアイコンとも言える絶対的なスター選手は、絶対必要です。

 

カズ社長のこの発言は、スターを作る事の出来なかった自分達

上層部の反省の意味も有るかと思いますが

最前線で闘っていた若い選手達にも何気にキツイ一言です。

 

結局は自分達が、スターになれず お客さんを呼ぶ事が出来ず

結果 団体の活動停止に至った訳ですから。 

でも これに腐らず これからの長いレスラー人生

どこかの団体で、スターに慣れる様に頑張って行って欲しい物です。

 

スターの重要性ですが、それは国内最大手の新日本でも例外ではありません。

 

古くは、新日本が、2005年前後の暗黒期と呼ばれていた頃

当時 団体を引っ張っていたのは永田や中西、天山の第3世代

棚橋や中邑は、当時まだキャリアも浅く 明らかに力不足でした。

しかし草間社長は、若い棚橋・中邑をスターにする為に

永田達に「棚橋・中邑の踏み台になれ」と命令したのです。

 

永田達は、最初こそ反発していましたが徐々に受け入れていった様で

ここから棚橋達が、急速に力を付け団体を引っ張るまでに成長し

少しずつ団体が、息を吹き返していった様に思います。

 

近年では、2012年に新日本の株が、ユークスからブシロードに譲渡された時

ブシロードは、すぐさまオカダ・カズチカと言う

若くてカッコ良い スター選手を作りだしました。

 

スターの重要性と スターを作る術を知っていたからです。

 

若くて見栄えが良く 才能のある選手に、白羽の矢を立て

レインメーカーと言う派手なキャラクター性を与え

東京ドームで華々しく凱旋させ 時の王者・棚橋弘至に挑戦させ

オカダを新スターをする為の御膳立てを整えたのです。

 

そこで、ベルト奪取からの防衛戦での好勝負連発で

周囲に認めさせたのは、紛れも無くオカダの才能と実力ですが

ここから新日本が日本マットで、独走態勢に入ったのは周知の事実です。

 

今の繁栄は、ブシロードの資金力と大がかりな宣伝効果が

大きかったのも事実ですが、オカダと言う新スターの

存在なくしては、有り得なかった事だと思います。

 

勿論 そのオカダの壁となった棚橋

王座を賭けて何度も闘った 内藤、飯伏、オメガ、AJ、ジェイ

彼ら好敵手の存在も重要だった事は、付け加えておきます。

 

まぁ誰しもが状況さえ整えば スターに慣れる訳では無く

そこは適材適所の人材が、必要となる訳で

W-1にその人材が、居たかと言うと難しいんですけど・・・

 

旧・全日本プロレス=三沢光晴

NOAH=小橋建太

新生UWF=前田日明

UWFインター=高田延彦

FMW=大仁田厚

かつて繁栄した団体は、例外なくプロレス界のスターと言える選手が居ました。

居ても団体が続かない事も確かにありますが

やはりプロレス団体の失敗は、スター選手の不足 

これに尽きると思います。