全日本プロレスの三冠ヘビー級王者に輝いた新日本プロレスの永田裕志ですが、かねてから「全日本を盛り上げる」と公言しており、その第一歩となる初防衛戦が、3.21大田区総合体育館大会で行われました。
挑戦者は、大巨人・石川修司。
正真正銘のシングル初対決となる強敵です。
豊富なキャリアを誇る永田は、過去に何度も巨漢選手と闘って来た経験はありますが、195㎝、130㎏の石川の巨体とパワーは、やはり脅威。
さすがの王者も苦戦を強いられますが、得意の間接技や打撃で応戦し、クロスアーム式スプラッシュマウンテンだけは、徹底してディフェンス。
これを喰らっていたら間違いなく王座移動となっていたでしょう。
最後は永田が、バックドロップからハイキック、そしてバックドロップホールドでガッチリと固めて完璧な3カウント。
苦しみましたが、初防衛成功です。
試合後には、熱戦を展開した石川に感謝の意を表明し、この一戦で益々自信がついたという王者・永田。
そして 全日本のこの季節とくれば、気になるのは当然、4月8日に開幕する春の祭典チャンピオンカーニバルでしょう。
外敵王者・永田が久々の参戦をするチャンピオンカーニバルは、楽しみにしていたのですが、ここでまさかの発言。
「当初は俺も出る気満々だったんだけど、とりあえず今回やめとくわ」
ええええっ
これには驚いたというか残念。
う~~ん
三冠王者は、高みの見物ですか・・・
確かに出るも出ないも本人の自由だし、優勝者は恐らく三冠挑戦権も与えられるので、王者としてデンと構えておくのも王者らしさかも知れません。
でも!
でも「全日本を盛り上げる」と言ったのなら、全日本の看板シリーズであるチャンピオンカーニバルには、王者として参加して是非大会を盛り上げて欲しかったですね。
同大会には、宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬、石川ら全日本のトップ勢も顔を並べる他に、T-hawkやかつての後輩ヨシタツ
“X”として同じ新日本の小島聡とノアの征矢学
もし永田が出場していたら、楽しみな顔合わせも幾つかありました。
永田以外の誰かが優勝するにしても、三冠王を差し置いて優勝する事に大きな意味が有るし、何より公式リーグ戦の一試合に置ける意味合いも変わって来ます。
それに永田が出場しない大会で、優勝者が永田に挑戦できるとなるとチャンピオンカーニバルは完全に、挑戦者決定リーグ戦になってしまうので歴史ある大会の価値を守る為にも、やはり永田には出場して欲しかったですね。