1・21新日本プロレスの横浜アリーナ大会で、大注目の中で遂に開戦した「新日本vsノア」の対抗戦は、好勝負連発の末に新日本プロレスが・・・そしてLIJの勝利と言う形で幕を閉じる事になりました。
しかし全試合終了後に、正に予想外のサプライズが待ち受けていました。
この日のメインイベントで、解説席に座っていたのは来月2月21日に引退を控える武藤敬司でしたが、メインで闘った拳王にしても内藤にしても 武藤からすれば繋がりのある人間
きっと様々な思いの中で、メインの試合を見ていたでしょう。
激戦の末に内藤が、勝利して「デハポン」締めで、リングを後にして花道に引き上げて行った その時です。
リング上に立ったのは、何と解説席を離れた武藤敬司。
「内藤!俺の引退試合の相手、お前に決めた。熱い試合をやろうぜ」
とまさかの引退試合の相手に指名。
これには、かなり驚きました。
武藤の引退試合は一か月前になっても まだ未発表のままで交渉が難航しているのかな?とも思っていましたが、こういう事だったんですね。
一部では、ロック様、ブロック・レスナー、スティーブ・オースチン、ハルク・ホーガン等 それこそ超大物の外国人選手が、候補として予想されていましたが、金銭的な面で考えても なかなか難しいだろうから、新日本との関係が良好であるのなら内藤は、有る意味うってつけではあります。
ファン時代、大の武藤ファンだった内藤としては、これを断る理由も無いので、引退試合の相手は内藤となる事が決定的となった。
1.4東京ドームでは、2人の絡みが期待されていましたが、それ程目立った絡みも無く、消化不良な感は否めなかったので、ようやく制御不能男となった内藤哲也が、武藤と本当の遭遇を果たしそうです。
しかしノアの武藤の引退試合の相手が、内藤哲也ですか・・・
新日本ファンで内藤ファンの自分としては嬉しい展開なんですが、武藤が東京ドームで行う引退試合の相手が、内藤ってのは・・・いや嬉しいんですけど「他に居なかったのかな?」と若干複雑な思いも有ります。
これがドームのメインとなるのか、流石に今度こそGHCヘビー級選手権をメインに持って来るのかは分かりませんが、どちらにせよ これは美味しい所を取られたみたいで、流石にノアの選手も悔しかったでしょうね。
国内外でも必要以上にギャラが高くない現実的な相手は居ただろうに、まさか内藤とは・・・
武藤が最後の相手に、内藤を指名した事については
「1月1日にグレート・ムタがシンスケ・ナカムラと試合をして意外と聞こえてくるのが『良い試合だった』という所で、武藤敬司はグレート・ムタに対して、非常にジェラシーを抱いている」
「その中で内藤選手だったら、ムタ対シンスケに負けない試合が出来るんじゃないかと思って決めさせて頂きました」とその理由を明かしたが、これは益々ノアの選手は悔しいでしょう・・・
武藤本人が決めちゃったのならしょうがないですけど、決して「ノアの選手では良い試合が出来ない」という意味では無く、インパクトや話題性などを考慮すると「外部の大物選手をチョイスした方が良い」という理由が有ったのだと思います。
しかし「ムタvs内藤」って全くノアを感じさせないどころか、新日本を感じさせるカードを持って来たのが凄い・・・
かつて2012年に、同じ東京ドームで完封負けと言っても良い内容で、屈辱の敗戦を喫している内藤にとっては、11年越しのリベンジでのチャンスでは有るんですが、正直もう引退してしまう相手との試合で、勝負論の話になっちゃうと現在進行形の選手としては、面白い筈が無いので「勝つのは当然」として武藤の世界に飲まれずに、いかに内藤らしく闘い・・・内藤らしく勝つか・・・この点に尽きるでしょう。
あの頃の内藤と違うというのをしっかり見せつけた上で、最後に武藤敬司に触れて吸収すべき所は吸収出来れば内藤にとっても一番良い結果だと思います。
武藤も内藤の強さや発信力は充分に、認めているからこその指名なので、引退していく武藤にプロレス界に悔いを残さず去って貰えるように、内藤はしっかりと武藤の介錯して欲しいですね。
しかし 一番大好きだったプロレスラー武藤敬司の最後の相手が、内藤哲也とは・・・本当にこのプロレス界・・・何が起こるか分かりません。