11・20 新日本プロレスとスターダムの合同興行「Histric X-over」が、有明アリーナで行われましたが、新日本が来年1・4に控える東京ドーム大会に向けて とてつもなく大きな流れが起こりました。
IWGP USヘビー級選手権
ウィル・オスプレイvsケニー・オメガ
これは中々凄まじいカードを持ってきた物です。
現時点では、これと言って目新しいカードの無かった新日本のドーム大会でしたが、ここに来てまさかの”世界最高のレスラー”を自称する 世界的評価の高い二人の禁断対決が、最高の舞台で実現する流れとなりました。
この日のセミファイナルでは、オスプレイは凱旋直後に挑戦表明をしてきた海野翔太との4度目の防衛戦に挑みましたが、海野の成長は確かに見れた物のオスプレイがヒドゥンブレイドからのストームブレイカーで、しっかりと現在の格の違いを見せつけて防衛に成功しています。
海野には期待していましたが、すぐに大きな結果を残すなど、今の新日本ではそう簡単な事では無いので、それは次の機会に期待するとして、大サプライズが起こったのは、この後。
何とAEWの副社長であり、初代USヘビー級王者のケニー・オメガが、VTRで登場。
そして かつては封印していた日本語で「俺の後継者はウィル・オスプレイだった。どうなりましたか? お客さんが全然入ってない。みんなそれはパンデミックのせいだと言うけど、本当ですか? 本当のパンデミックはお前だ、ウィル。みんなケニー・オメガのマネをしている。だから新日本から電話がかかってきた。正直言うと、あんまり興味ない。でももう一度ファンの為に、プロレスの為に、ケニー・オメガとウィル・オスプレイの違いを見せてやる。お前の会社を助けてやる。レッスルキングダム17で会おう」と東京ドームでの挑戦を表明。
以前からオスプレイとオメガには、確執がありましたが、それがいざ対戦と結びつくかとなるとまた別問題で、会社同士の問題だったり お互いのポジションの問題だったりで、実現はなかなか難しいだろうなとは思っていました。
しかし まさかのシングル対決実現。
これは、ビッグサプライズ。
話題性では、ノアの1・1に遅れを取っていましたが、世界的にも注目のマッチメイクを組んだ事で、内容は保証済みな上に話題性でも盛り返した感はあります。
ノアとの興行戦争は、まだまだ分からなくなってきましたね。
オスプレイとオメガは、それぞれが団体の看板選手なので負けた時のリスクはそれなりに有るので、見てる側からすれば、そこが面白くもあります。
常人離れした身体能力を持つ両者。
トップ選手同士の只ならぬ因縁。
新旧のUSヘビー級王者対決。
アスリートプロレスと呼ばれる最高峰の2人の戦いは、正月早々に年内ベストバウトの可能性を秘めています。
新日本的には良い事か、悪い事かは分かりませんが、注目度ではジェイvsオカダのIWGP世界ヘビー級を上回ってしまったかも知れませんね。
新日本を退団した歴代バレットクラブのリーダー格が、再来日を果たすのも初めてのパターンだし、ましてや外敵としての来日という事で、オメガが新日本にどんな影響をもたらすのかも気になる所。
何にせよ東京ドームを揺るがす闘いになる事は間違いありません。