SANADAも撃破!止まらない成田蓮!

いま新日本プロレスに、新たしい風が吹いています。

 

11.5 エディオンアリーナ大阪大会で行われているNJPW WORLD TV王座決定トーナメントで、ここまで石井智宏と矢野通を降して準決勝にまで駒を進めて来た成田蓮ですが、今度の相手はSANADA。

SANADAは、新日本の頂点にこそ手が届いていませんが、何度も棚橋、内藤、オカダらにも勝った実績のある 紛れも無く新日本のトップクラスの一角。

 

石井や矢野もテクニックやパワーは凄いですが、SANADAは新日本のトップ戦線でずっと闘ってきただけあって、成田にとっては遥かに格上の相手。 これまでとは違う厳しい闘いになる事は、間違いありませんでした。

 

しかし成田は、周囲の期待に答えてみせました。

SANADAのテクニックに堂々と渡り合い、執拗なスカルエンドも耐え抜き、掟破りのオコーナーブリッジを繰り出してSANADAを翻弄。

ローリングエルボーの連打を受けても 一切怯まずに3発目のローリングエルボーに、ドンピシャのタイミングで、カウンターのフロントスープレックスホールドを ズバリと決めて文句なしの3カウントを奪ってしまいました。

 

これは見事な勝利。

成田の勢いを考えたら、SANADAから金星を挙げる事は「もしかしたらあるかも?」とは思っていましたが、まさか ここまで完全な形でそれを成し遂げるとは、さすがに思いもしませんでした。

この勝利は、SANADAからの金星という結果以外に、SANADAとも渡り合えるテクニック、打たれ強さ、そしてフロントスープレックスホールドのキレ味と破壊力を満天下に示したと思います。

 

この勝利で、新日本内における成田の格は、グンと上がったと言えるんじゃないでしょうか?

 

やはり若く新しい力の台頭は、その団体を面白くさせるし内部の活性化にも繋がります。

成田の凱旋帰国は、新日本にとって確実にプラスの効果を生んでいます。

 

トーナメント開催前から思っていましたが、ここまで来たら成田にはTV王座の初代王者に輝いて貰い、しっかりと成田の色に染め上げて貰いたいですね。

ただ来年の1.4で成田と決勝戦で相対するのは、この日 EVILを倒して勝ち上がったザック・セイバーJr.なので、これまで以上の厳しい闘いになる事は間違いありません。

しかし ここに勝てば成田は一気に、新日本のトップグループに食い込んで来る事になるでしょう

 

まぁ成田に初代王者になって欲しいと言う想いはありますが、ずっと日本で頑張ってきた ザックにも初代王者という記憶に残る勲章を手にして欲しい想いがあるのも事実なので、複雑な気持ちではあるんですが・・・

それでも期待値を込めたら やはり成田には頑張ってほしいです。

 

ヤングライオン杯でLA道場勢に苦渋を舐めさせられ、強くなる為に敢えてLA道場に入門して柴田勝頼の元で技術を磨き、約3年にも及ぶ長期の海外遠征を終えて凱旋を果たした成田蓮は、いま新日本の歴史を変えようとしているのかも知れません。

選手層の厚過ぎる 今の新日本プロレスで生き抜いていく事は、生半可な事ではありません。

そして群雄割拠の新日本の序列を変える事は、更に生半可な事ではないでしょう。

 

でも今の成田には、期待させるだけの何かがあるのも確かで、それだけ大きな覚悟をもって成田は、この日本に帰ってきた筈。

2023年の1・4で、成田の覚悟が一つの大きな結果として残るかどうか・・・

 

成田の天下を取る為の闘いは、まだまだ始まったばかりです。