挑戦権利証争奪戦の撤廃の意味

8月22日に新日本プロレスは、G1クライマックス優勝者のオカダ・カズチカが、来年の1・4東京ドーム大会で、ジェイ・ホワイトの持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する事が正式決定した事を公式に発表しました。

ジェイvsオカダ

現在の新日本のリング上の状況を見れば、最大のビッグイベントには申し分の無いカードです。

 

しかし今年は、今から年末にかけての挑戦権利証を懸けた闘いは、無いんですね。

挑戦権利証のシステムだと、確かにこれから年末までが、中だるみすると言う問題点は、度々指摘され続けてきました。

オカダもG1優勝直後に、そこがネックだとした上で「G1の価値を上げる」為にも、今年は挑戦権利証争奪戦の廃止を訴えていました。

まぁ考えてみれば、G1で優勝したのに、いきなり出てきた挑戦者に権利証を奪われて「王座挑戦すら出来なくなるってもどうなの?」とは思っていたので、挑戦権利証の撤廃に関しては賛成です。

しかし、そこから会社が、権利証の撤廃を決めるまでは即決で、今年のG1覇者のオカダは、挑戦権を奪われるリスクを犯す事も無く 東京ドームでのメインが約束された事になります。

 

その決断は早かったので、これまた内藤哲也のターゲットにされそうな案件になってしまいましたが。

加えて「逆転の内藤」を狙っていた内藤としては、挑戦権を奪う事は出来なくなったので、目標としている東京ドームのメインに立つ為には、年内にジェイからIWGP世界ヘビー級を奪取して オカダを挑戦者として迎えるしかないですね。

今から年内の王座挑戦を認めさせて、さらに難敵に勝利しなくてはいけないので、これは時間的な問題で難易度は高そうです。

 

王者のジェイは、G1公式戦で敗れたタマ・トンガとの王座戦が、既に決定しているので、そこから更にもう一回となるとスケジュール的に厳しいでしょう。

それにしても仮に、ここでタマが勝ってしまったら ドームのメインはタマvsオカダになるかも知れないので、失礼ながらタマ勝利の可能性は、低いと言わざるを得ません。

もちろんタマにも、頑張って欲しいんですけどね。

 

一方のオカダは、G1で敗れたジョナとのシングルマッチが、次期シリーズで決定。

本来ならばジョナには、挑戦権利証を懸けて闘える資格あるだけに、今年に限って権利証争奪戦の撤廃は、ジョナにとっては、少し損した気分でしょうね。

 

上記で、権利証争奪戦の撤廃には賛成と書きましたが、正直それに余り意味はないと思っています。

正確には、権利証のシステムその物に対して、余り意味を感じなかったと言う所でしょうか。

 

ジョナは強敵ですが、ドームでの挑戦を控えるオカダが、ここで再び敗れてジョナに連敗と言うのは考えにくいので、オカダの勝利は動かないでしょうし、これまで挑戦権利証の存在が、足枷になってるだの散々言われてきましたが、東京ドームの事を考えると、結局ある程度の勝敗は読めてしまうので、どちらにしても余り意味は、無かったのかも知れません。

 

下半期が中だるみすると言うのなら、権利証が有ろうが無かろうが、勝敗の読めるカードならば結局何も変わらないので、G1の秋開催を定例化するか、夏のG1覇者のIWGP挑戦を次期シリーズにした方が、よっぽど問題解決になると思います。

まぁ一度実際に行ってみて 反応を見てからでないと分からない部分もあるので、難しい話ではあるんですけどね。