7.24 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」が、大田区総合体育館大会で行われ Cブロック注目の対決 棚橋弘至vs内藤哲也が行なわれました。
棚橋と内藤
この2人に共通しているのは、かつてはIWGPヘビー級を何度も獲り、G1クライマックスも何度も制覇した事が有り、紛れも無く新日本の頂点に立っていた2人ですが、現在は共に精彩を欠いておりこのG1クライマックスに再起を懸けていると言う事。
IWGPヘビー級が「世界ヘビー級」に歴史を変えてからは、2人とも挑戦経験こそあれど そのベルトを腰に巻いた事は一度も有りません。
G1クライマックスに関しては、棚橋も内藤もこの2~3年は決勝に進んだ事すら一度も無く、内藤に至っては昨年は初戦の怪我で残りの試合を全戦欠場してしまったとは言え ブロック最下位の不本意な結果に終わっています。
そればかりか目に見えてコンディションが悪いのは明らかなので「2人の再浮上はもう無いのか・・・?」と不安に思った人は少なくない筈です。
それだけに、棚橋も内藤もこのG1で好成績を残して再び 新日本の頂点に立つ事は目論んでいただろうし、2人を支持する多くのファンもそれを期待していました。
しかし背水の陣で挑んだG1は
棚橋はアーロン・ヘナーレに
内藤は後藤洋央紀に
何と共に初戦黒星の最悪のスタートとなってしまいました。
今年のG1は、1ブロック7人制なので、2敗辺りがリミットになって来るかも知れません。
そんな状況で、初戦を落としてしまったと言う事は、ここからは更に星を落としてしまうと決勝進出に大きく関わって来ます。
そして迎えた両者の直接対決。
この組み合わせでは、棚橋は2017年以降は内藤に勝った事が無く、近年の星取りでは内藤が圧倒的に有利でしたが、しかし蓋を開けてみると 厳しい角度のバレンティアで棚橋の頭を突き刺した内藤が止めにデスティーノを狙った所で、起死回生のスモールパッケージに切り返され 棚橋が3カウントを奪い取りました!
棚橋は内藤に実に5年振りの勝利。
いや そんな事よりもも今年のG1で、棚橋が勝ったと言う事が重要でしょう。
上記でも述べた様に、2敗がリミットの今年のG1で、開幕2連敗を喫してしまった内藤は、早くも崖っぷち。 優勝をする為には、ここからは一つの取りこぼしも許されません。
逆に棚橋は、どうにかリミットに達する前に踏みとどまったので、多少の余裕を持って残りの試合に挑む事が出来ます。
この結果が残りの試合で、どう影響するかは分かりません。
もはや後の無い内藤が奮起して「逆転の内藤」を演出するかも知れないし、このまま最終的に星取りで及ばず上位争いに絡む事無く脱落する可能性も有ります。
この数年負け続けだった内藤に勝利した棚橋が、このままの勢いで一気に突っ走るかも知れないし、最近良く見られる”取りこぼし”をしてしまい、結局は脱落してしまう可能性も有ります。
結局の所は試合終了のゴングが鳴らないと分かりませんが、現時点ではスランプから抜け出す為に一歩飛び出したのは棚橋の方です。
まぁ棚橋の決勝進出・・・優勝も期待はしていますが、内藤にも同じ位の期待をしてしまいます。
本音を言えば、どちらにも優勝して欲しい位なのですが、年齢やキャリアを考えると後が無いのは棚橋なので、今回ばかりは棚橋にどうにか飛び出して欲しいですね。
このCブロックも激戦区では有るので、棚橋のコンディション的にもかなり難しい話ではあるんですけどね・・・