強くて巧過ぎるジェイ。このまま優勝は有り得る

7.16 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」が札幌大会で幕を開けましたが、優勝候補と言えばその筆頭格に当たるのが、現IWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトでしょう。

開幕戦では欠場明けのSANADAとの激突となりましたが、ハッキリ言ってジェイの完勝と言って良い内容で、手堅く勝ち点をGETしています。

 

SANADAも毎年の様に「今年こそG1初制覇」の声が挙っており、人気・実力・支持率ともに申し分ないのですが、毎年あと一歩の所で優勝には届かずに、SANADA本人としてもIWGP USヘビー級王者に輝きながらも不本意な形で王座を失う事になっただけに、今年こそはG1を獲って ここからのトップ獲りに並々ならぬ決意を持っていた事だと思います。

しかし結果は完敗

もちろんSANADAに、全く勝機が無かった訳では有りません。

試合終盤に決まったスカルエンドは、物凄い決まり具合で「あわや!」と思わせる場面は確かにありましたが、この場面でもジェイは冷静だったように思います。

 

セコンドの外道を使ってスカルエンドから逃れると、そこから類まれなるインサイドワークでSANADAの猛攻をノラリクラリと凌ぎ オコーナーブリッジでは「ヒヤリ」とする場面こそ有った物の最後のスカルエンドを巡る攻防は見応え充分で、SANADAのウィークポイントである目への攻撃から必殺のブレイドランナーで一気に勝利を奪いとりました。

 

この勝ち方に関しては、見る人によって賛否あるかもしれません。

スカルエンドを極められた場面で、外道のアシストが無ければどうなっていたかは分かりませんが、あれがジェイの正攻法であり あくまでジェイは冷静に対処していたと思います。

終盤にSANADAの猛攻にあう場面もありましたが、そんな局面に置いても常にジェイは冷静に、試合をコントロールしていたし、実際に一瞬の勝機を見逃さずに得意のブレイドランナーを炸裂させて一発で勝っているのだから、攻められる場面だけをみて防戦一方のギリギリの勝利と言うのは違うでしょう。

 

やられながらも常に試合をコントロールして、冷静に局面を見て確実に勝利を奪っていくのは、紛れも無くジェイの強さと巧さ。

ハッキリ言って この王者には穴がありません。

タイトル戦では、あのオカダ・カズチカをも完封して王座を奪ったジェイの強さは、改めてこのG1で本物だと証明されました。

 

ジェイは元々 巧くて強い選手でしたが、しばらく日本マットから遠ざかっている間に、ますます手が付けられない選手に、成長した感じすらします。

あれだけの強さと実績をもっていても、ジェイはまだキャリア10年未満の29歳

まだまだ伸び代があるというのが、何とも恐ろしいですね。

 

今年のG1は、このままジェイが一気にかっさらっていく可能性は、大いに有るんじゃないでしょうか?

いや 有ると思います。