3連覇達成のヒロムの独走を許すな!

連日大熱戦の連続で、優良外国人が豊作だったと言う事も有り、大いに話題となった ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.も 6月3日の日本武道館大会で遂にファイナルを迎えました。

決勝戦は高橋ヒロムvsエル・デスペラード

この決勝カードは、実力や格から言って順当と言えば順当ですが、それが逆に意外性もあったカードでした。

 

リーグ戦途中で大きなインパクトを与えた 他団体枠のエル・リンダマン

特に人気・支持率の高かったアレックス・ゼインやエース・オースティン

ユナイテッドエンパイアの新メンバーとして衝撃の初参戦を果たしたフランシスコ・アキラ

TJPも実力者っぷりをいかんなく発揮していました。

誰が決勝に来ても全くおかしく無い激戦続きでしたし、今後の流れを考えると新顔の決勝進出は充分に有り得る話だったし、リーグ戦終盤になっても正直誰が上がってくるかは、全く予測がつきませんでした。

 

ですが蓋を開けてみると その誰でも無くIWGPJr.王者の石森太二でも無く 新日本生え抜きのトップ2であるヒロムとデスペラードと言う余りにも順当過ぎる2人。

このカードは2年前の決勝戦と同一カードなので、この組み合わせは無いだろうと思っていたので、少々意外な感じはしましたが、これまで何度も戦ってきたライバル同士だけあって 内容に関しては保証付き。

やはり期待にたがわぬ好勝負となりました。

互いに決め手を全てを使いきったかのように思われましたが、30分37秒の激闘の末に勝負を決したのは、奥の手を更に一つ隠していたヒロムでした。

新技TIME BOMB 2.5を爆発させて 遂に勝利を掴みとったのです。

 

4度目の優勝 3連覇と言う前人未到の結果を残したヒロムは、間違い無く現在の新日Jr.の顔といえるでしょう。

Jr.王者の石森。 いまやJr.のカリスマと言えるデスペラードも強烈な存在感を放っていますが、「4度の優勝3連覇」と言う獣神サンダー・ライガーや金本浩二ですら、達成していない大記録を打ち立てた事は、本当に凄い事です。

ベルトの有無など・・・その時の実績で、瞬間的に抜かれてしまう事はあるにせよ、新日Jr.の象徴と言えば”高橋ヒロム” 多くの人がこう思うでしょう。

ここは恐らく 今後もなかなか覆す事は出来ないでしょう。

 

ヒロムは新日Jr.の歴史に残るレスラーだと思います。

 

でも それだけじゃあ面白くないですよね?

大会前に「どうかヒロムちゃんを止めてください」と記者会見の場で、土下座までして他の選手に言い放った様に、やはり いつまでもヒロムが独走する形では面白くないんです。

”面白くない”・・・というのは語弊があるかも知れないですが、ヒロム以外の選手も飛び抜けて来て もっともっと切磋琢磨した方が絶対に”面白くなります”。

 

もちろん石森やデスペラードは、実力的にはヒロムに何らヒケを取りませんが、やはり新日Jr.に置ける存在感というか、新日Jr.=○○となったら、どうしても高橋ヒロムの名前が出て来るのは、存在感ではヒロムが飛び抜けているからなのでしょう。

石森やデスペラードもそうですが、特にSHO、YOH、マスター・ワト この3人はもっとヒロムを脅かす位置にまで登って来ないといけません。 試合で勝った事は有りますが、それだけじゃない事がプロレスの難しい部分ではあるんですが・・・

 

何にせよ 新日Jr.は今後の新日Jr.の未来の為に、高橋ヒロムの独走を許してはいけません。

簡単に言ってはいるんですけど、存在感でヒロムを越えると言っても 形が有るものではないだけに、とてつもなく難しい事ではあるんですけどね。