政宗の雷切

プロレスを見ていると誰しも1度は

「なにこの技!」「なにこの選手!」

と思った事は、必ずあるでしょう。

 

そう言うのは、普段観る事の無い他団体を観た時に、多いかと思われます。

数年前に久しぶりに観た大阪プロレスの試合で、初めて政宗の試合を観た時には、ビックリしたのを覚えています。

 

均整のとれた肉体に、眼帯を付けた特殊なデザインのマスク

そして何より必殺技の雷切を観た時には、ある種の衝撃でした。

 

背後から相手の片腕を取り、その腕を支点に逆上がりの要領で、旋回しながら相手の首を脇で抱え込んで、うつ伏せで着地しながらリバースDDTで叩きつける技。

 

最終的な形こそ、リバースDDTに似ているが回転が加わっている為に、勢いがかなり付いているし、体重ものっているので、恐らく破壊力の面では比較にならないでしょう。

政宗のオリジナル技で、難易度はなかなか高いですが、その分だけ破壊力も絶大です。

 

その見た目のインパクトの強さに、初めて観た時は「こんな事が出来る物なのか!?」と驚いた物です。

 

この技は、内藤哲也のデスティーノに似てると良く言われますが、デスティーノは腕を捻ってから 構えの時点で左手で首を抱えていますが、雷切は腕も捻らないし首も抱えずに、最初から相手の腕だけを支点に回転するので、結構違う点はあるんですよね。

着地に関しては両方ともに、うつ伏せで落ちる時も有れば 尻餅を突く形で落ちる時も有るので何とも言えませんが、充分に違う技って事で良いと思います。

ちょっとしたフォームの違いとか、指の角度が違うとか、そんな次元の違いでは無いと思うので・・・

 

確かにコリエンド式デスティーノとは、かなり似ているかも知れませんが、技の公開時期で言えば内藤がデスティーノを編み出したのは、ロスインゴに加入した2015年。

しかし政宗はそのずっと前から雷切を使用しているので、同系の技の元祖は間違いなく政宗です。

 

でも どっちがパクッたとかは、今更 不毛な争いだとは思うんですけどね。

 

ただ政宗の雷切は、技に入るスピードがケタ違いで、とにかく本当にメチャクチャ格好良いので、まだ見た事が無い人には、是非一度は見て貰いたい技です。

僕は政宗と言うレスラーを良く知りませんでしたが、この技を見た瞬間に、一気に政宗ファンになってしまいましたから。

これ位カッコイイ技です。

 

プロレス技と言うのは特徴的な物が多いので、見た事が無い選手、見た事の無い技に触れる事が出来るのは、普段は見ないプロレス団体を見る時の時の醍醐味と言えるかも知れませんね。

 

ちなみに雷切とは、戦国時代の武将、立花道雪の愛刀から。