ダイナマイト関西のスプラッシュマウンテン

日本の女子プロレスの歴史の中で、最強の必殺技を挙げるとするなら 皆さんは何を選ぶのでしょうか?

ダイナマイト関西のスプラッシュマウンテン

これは間違いなく上位に、ランクインすると思います。

 

パワーボムの要領で相手抱え上げると相手を後方にスライドさせ、両脇を支えて相手を宙吊り状態にしてから、そこからシットダウン式で前方に叩きつける超高角度の変形パワーボム。

これがスプラッシュマウンテンで、今や男子プロレスでも広く使用され、別名で呼ばれる事も多いですが、この技は1993年に開発された関西のオリジナルホールドで代名詞とも言われる技です。

 

男子プロレス以上に過激化が進んでいた1990年代の女子プロレスに置いても当時は、正に一激必殺の技で、完全に決まりさえすれば、確実に3カウントが入るという正真正銘の必殺技でした。

後に男子プロレスでも同系の技の使い手は多く現れましたが、必殺技としての価値は保ちつつも一撃必殺とまでは、行かなかった事を考えると やはり本家本元の関西は違うな・・・と言う感じ。

日本女子プロレス界では173cmと長身だった事も有り やはりその高さは驚異的で、それが威力に直結しているのは間違いなく、スプラッシュマウンテンさえ決めてしまえば国内トップクラスの実力者であるアジャコングや北斗晶をも一激で仕留めたのだから、その威力は本物でしょう。

 

最高の破壊力を持つスプラッシュマウンテンですが、只一つ欠点を挙げるとすれば技の性質上 高々と相手を抱えあげて 尚且つ宙吊りにしなければいけないので、体重の有る相手には中々仕掛けるのが難しいと言う事。

108Kgと女子プロ屈指の重量級であるアジャとの対戦時には、どうしてもアジャを持ち上げ切れずに、かなり苦労していましたが、関西は重量級の相手用にも対策を用意していました。

抱え式のバックドロップの体勢で抱えあげてから、コーナー最上段に相手を座らせて そこから背中合わせになり、両脇を抱えあげて簡易的に、スプラッシュマウンテンの体勢に移行すると言う物で、これなら相手をパワーボムで担ぎあげる動作が必要ないので、かなり楽に技を仕掛ける事が出来ますね。

 

体勢にさえ入る事が出来れば、体重の有る相手だと今度は逆にその体重がアダとなり、落とされた時に威力は倍加してしまいますので、確実に仕留める事が出来ます。

普通にやれば仕掛ける事が出来ない相手にも 少しの工夫で技を完璧に決めてしまえるのは、それも必殺技の証明。

 

以前に関西に対する何かのインタビューで

「スプラッシュマウンテンとパワーボムは何が違うのか?」

と言う記者の質問に対して、関西は「高さですよ」と答えていましたが・・・

何?この質問は?

どこが違うのか?って・・・明らかに高さも違うし 落とし方も違うし 担ぎ方も違うし・・・

何処からどう見ても 見た目からして全然違うんですけど?

 

20年以上経った今でも この質問の意味が分かりません。