デルフィンの大阪御堂筋スタナー

オリジナル技の宝庫とも言えるスペル·デルフィンですが、イメージとしては技と技を組み合わせて、新たな技を作り出す事に長けている印象があります。

 

その中でも個人的に面白い発想だと思ったのが大阪御堂筋スタナーです。

リバース・ブレーンバスターを仕掛けた時に、そのまま後方に叩きつけるのでは無く、落下させる際に相手の首をロックしたまま タイミング良く尻餅を付いて、相手の喉元に自分の肩を食い込ませて衝撃を与える技。

要するに最終的な形は、スタナーです。

 

デルフィンが、大阪プロレスを旗揚げした直後に開発した技ですが、これは良い技です。

しかし同時に、難易度が高い技でもあります。

 

リバースブレーンバスターは、そのクラッチの特性上 どうしても相手を担ぎ上げ難い体勢なので、体重の有る相手には仕掛け難いと言う難点があります。

デルフィンは、元々パワーのある方では無いので尚更なんですけど、基本的にヘビー級と絡む事も少なく 比較的軽量級の選手と闘う事が多いデルフィンからすれば、そこは大した問題じゃないかも知れませんが、やはりこの技を使うには、パワー不足が否めない感は少々あります。

 

しかも、タイミング的にも合わない事が多く 
完全に相手が、後方に着地してから再度スタナーに移行する場面も良く見られるので、タイミングを合わせるのも難しいのかも知れません。

そうなってしまうと リバースブレーンバスターの意味が全く無くなってしまうんですけどね。

でも相手の身体が浮いている間に、上手くスタナーに繋げる事が出来れば、見映えも良く本当にカッコ良い技だと思います。

 

この繋ぎは、本当に良く考えた技で、まさか、こんな体勢からスタナーに行けるとは、
想像もしてなかったので、結構な驚きでした。

大阪御堂筋スタナーを始めて観たのが、夕方18時のニュースでのスポーツコーナーの大阪プロレス特集だったので、今思うと更に驚きです。

 

僕はその当時、大阪に住んでいたので、ニュースで観る事が出来たのですが、夜のニュースでプロレスが取り上げられると言うのは、プロレスファンからすれば何とも贅沢な話ですね。

新日本プロレスやNOAHのメジャー団体でさえ事故でも起こらない限りは、夜のニュースで扱われるなんて事はないのに、これは地域密着型の強みですかね?