LIJvs金剛に第2Rはあるのか?

新日本プロレスvsNOAHの全面対抗戦で、最も期待していたカードが、ロスインゴベルブレスvs金剛の総力戦とも言える10人タッグマッチです。

 

大会前から最もお互いに、バチバチしていたのがこの一戦でしょう。 先の1.5東京ドームで、NOAH勢がリングジャックしてきた際に、拳王とLIJが一触即発の雰囲気になってたので、対抗戦的には嫌でも盛り上がるってもんです。

金剛はGHCヘビー級の中嶋勝彦と、GHCナショナル選手権の拳王と2人の王者を要しているにも拘らず、現在のLIJは無冠状態。

 

そこいらも王者の意地と 例え無冠でも日本一の団体のNo.1人気ユニットの意地が観れるのは必至なので、面白い試合になるのはやる前から分かり切っていました。

入場に関しては、LIJが一人ずつ出てきて、ゲートでフルメンバーが揃うのは、やはり豪華でメチャクチャ格好良かったので、入場に関しては、LIJの圧勝だったと思います。

 

しかし試合になれば話は別で、両軍ともに実力伯仲で一進一退の攻防で、お世辞抜きの大会ベストバウトとも言える素晴らしい試合でした。

 

とにかく中嶋の蹴りが重く 蹴りを撃ちこむ度にドスン!ドスン!と音が響くのは、圧巻。 流石にGHCヘビー級王者。

かつて天才空手少年と呼ばれたのは、伊達じゃ有りませんね。

 

SANADAはイマイチ存在感が発揮出来なかった様な気もしますが「親近感の沸く奴が居るな」と言っていたのは、それって明らかに全日本プロレス時代同士だった征矢学の事ですよね。

せっかく そんなストーリーが有るのに、SANADAと征矢の絡みがそれ程 加熱しなかったのが残念でした。

 

拳王とのバチバチや 中嶋とのスカし合いも最高だったんですけど、残念と言えば最後まで、Tシャツを脱がなかった内藤哲也も残念でした。 地方大会のタッグマッチじゃないんだから本気モードでやって欲しかったな・・・

 

しかし それを差し引いても言葉で煽りまくる拳王も闘いをヒートアップさせたし、亜烈破も良い動きで試合を攪乱していたし、10人全員がリング上に雪崩れ込んで来るのも対抗戦って感じがして良かったですね。

 

中盤までは若干影の薄かったタダスケも、試合終盤の鷹木信悟との競り合いは、素晴らしかったです。

最後は数々の修羅場を潜って来た鷹木が、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで振り切っていますが、思えばタダスケを初めて観たのは2008年の大阪プロレス観戦時のまだタダスケが若手だった頃。

あの頃から比べたらタダスケは、本当に成長しました。

タダスケがあそこまで鷹木を相手に、粘るとは思わなかったです。

 

総力戦は、歴史でも勝るLIJに凱歌が上がりましたが、果たして両団体が誇る人気ユニット同士の再戦はあるのでしょうか?

試合後に内藤と拳王が、何やら言い合っていましたが、再戦の約束でもしていたんでしょうか?

 

今回の試合は面白かったですが、内藤のデスティーノも中嶋のヴァーティカルスパイクも拳王のPFSもヒロムのTIME BOMBも出なかったので、格選手の必殺技は殆ど観れなかったのが、唯一物足りなかった部分なんで、出来る事ならもう一度だけでも総力戦第2Rを観たいと思います。

 

例え今回限りで終わったとしても、本当に紙一重だったし 敗れた金剛も素晴らしいレスラー達の素晴らしいユニットでした。

只・・・出来る事なら やっぱりNEXTが観たいです!!