田口隆祐のどどん・ジ・エンド

田口隆祐の「どどん」シリーズの最終形態にして最強のどどん

それが、どどん・ジ・エンド

文字通り、これが出れば終わり。と言う意味です。

 

アルゼンチンバックブリーカーから、相手の上半身をホイップして、開脚ジャンプを加えながら 自分の前方にうつ伏せで落とし、どどんの要領で相手をマットに叩きつける技。

2013年に田口が「第三腰椎神経根引き抜き損傷の疑い」と診断され長期欠場中を余儀なくされた際に考案した技。
2014年にリング復帰を果たした田口が目を向けたのは かつての盟友であり、自分を裏切ってバレットクラブの総帥となったプリンス・デヴィットとの遺恨決着戦でした。

 

この時期のデヴィットは、バレットクラブのリーダーとして暴れ回っており、スーパーJr.を全勝優勝する等ノリにのっていました。 そればかりか棚橋弘至やオカダ・カズチカにもシングルで勝った事が有る程なので、正直 田口がの手が届かない所までデヴィットは行っちゃったんじゃ・・・と思っていました。

そうして迎えたデヴィットとの一戦ですが、やはりデヴィットは強かった。

ブラディサンデーが完全に決まったのに、田口がカウント2で返した時は流石にビビリました・・・棚橋やオカダでさえ一撃で沈んでいる技なのに、これを返すとか田口スゴすぎだろ・・・

 

その後どうにか田口も反撃に転じて、様々なバリエーションのどどんをデヴィットに裂烈させるも、デヴィットも負けておらず その全てカウント2でハネ返します。

その中で、最後の最後で田口が繰り出したのは、長期欠場中に編み出した新技どどん・ジ・エンドでした。
この一撃で完全な3カウントを奪い、デヴィットとの遺恨に完全決着をつけています。

 

この一戦を最後に、デヴィットは日本を離れWWEに移籍したのですが、それにしても この時期のデヴィットにシングルで普通に勝っちゃう田口が凄かったです。 相手がデヴィットだからこそ、いつも以上の力を出せた・・と言うのは有るかも知れませんが、田口のキャリアの中で、最も田口が強かった試合かも知れません。

この技はデヴィットを倒したという意味でも、田口の技でも上位にランクする技なので、余り見る事は出来ません。

 

タイチとのIWGPJr.ヘビー級選手権では、何とどどん・ジ・エンドを再び観られたのですが、技を仕掛けるも タイチの身体が斜めに流れてしまい、何ともイマイチな気まり具合に・・・ならばと もう一発駄目押しに放ちますが、これも微妙な気まり具合。

結局そのまま強引に押さえ込んで、3カウントを奪っていますが、奥の手2連発はどうかと思うし、2連続失敗はもっとどうかと思います(汗)

 

自分の得意技に、多種多様なバリエーションを持つのは好きなんですけど 田口に、アルゼンチンバックブリーカーと言うのは、どうも似合いません。

いくら最初の体勢だけとはいえ、似合わな過ぎるし、やり慣れていないからこそ   そこからどどんに繋ぐのも、見た目以上に難しくて、やり難かったのかも知れません。

 

元々 田口は、そんなにパワーが有る方じゃないですしね。

今では本当に、滅多に見られないレア技です。