田上明のオレが田上

プロレスには様々な技があると供に、実に様々な技名が存在します。

 

かなりの数にのぼるプロレスの技名の中でも

「オレが田上」

文字どおり田上明のオリジナル技ですが、ここまで自己主張の強い技名が他にあったでしょうか?

いや 無い筈です

 

自分の名前が技名に入る事は、プロレスの歴史上度々あっても まるで自己紹介の様なネーミングには、驚かされました(笑)

技その物よりも このネーミングに衝撃をうけましたね。

 

名前はアレですけど、技自体はなかなか良い技で、初公開となったのは、NOAH設立間もない2001年。

三沢光晴の持つGHCヘビー級に挑戦が決まった際に、秘策として考案された技で、アトミックドロップの体勢から喉を鷲掴みにして ノド輪落としに移行すると言う完全な田上のオリジナル技。

この技の入り方は、良いアイディアだと思います。

普通のノド輪落としだと巨漢の相手は、どうしても持ち上げづらいし 田上の体力が落ちて来ると仕掛け難い技なので、アトミックドロップの体勢ならば多少の衰えが有っても 安定していて仕掛けやすいし自然と高角度にもなるので、使い勝手は各段に、良い技なんじゃないでしょうか?

 

現に初のGHC戴冠となった力皇猛戦や 自身の引退試合と言った大事な試合でもオレが田上でフォールを奪っているので、やはり使いやすいんでしょうね。

NOAH創設期に頻発した ブサイクへの膝蹴りやオリンピック予選スラムの様なユーモラスを交えた技名の走りであると言えます。

 

その「オレが田上」も公開時は、三沢のエメラルドフロウジョンに対抗して 田上自ら「エメラルドフロート」と命名していたのですが、それを聞いた三沢が「エ・エメラルドて・・・エメラルドじゃないじゃん」と的確な突っ込みを入れていたのには、ウケました(笑)

確かにエメラルドでは無いな。