エルデスペラード「バカの一つ覚えもここまで来ると…」

新日本のJr.戦線で、タッグとしては抜群の実績を持つROPPONGI 3K

 

IWGPJr.タッグ4度戴冠

スーパーJr.タッグリーグ3連覇

ここまでの輝かしいタッグの実績を持っているにも関わらず シングルでは結果を残せず・・・それ所か周囲のレスラーからは、辛辣な言葉を浴びせられる事も少なくなく イマイチ突き抜けれない印象でした。

文句を言ってるのはエル・デスペラードや金丸義信の敵対組織がメインなんですが、悲しいかなファンの支持率もそこまで高いとは言えません。

 

言うに及ばずSHOとYOHの二人は、イケメン枠でバキバキの身体も兼ね備えており もっとブレイクしても良い2人の筈

スーパーJr.で、変化の兆しが見えた時もありましたが、やはり大会が終われば今まで通りで煮え切らない感はありました。

 

しかし本格的に変化が感じられたのは、2020年に、YOHの負傷欠場によりSHOがシングル戦線に本腰を入れる事を余儀なくされた時から。

SHOは宿敵・鷹木信悟との闘いをメインに、ニュージャパンカップやNEVER無差別級選手権で、好試合を連発。

もしかしたらSHOは、シングルの方が水にあっていたのかも知れません。

 

ヘビー級に転向した鷹木を撃破するなど 内容と結果を残してIWGPJr.ヘビー級を巻く日も近いんじゃないか?と思わせる程の活躍を見せ ここに来て ようやく会社の期待に、本人の活躍が追い付いてきた感じとなりました。

 

そして迎えた2020年のスーパーJr.

相棒のYOHが居ない中 SHOはシングルプレイヤーとして大会出場します。

ここでも魂のこもった試合を連発して見せ 迎えたデスペラードとの公式戦。

デスペラードと言えば、今まで3Kに対して誰よりも辛辣な言葉を浴びせてきた一人。

 

そんなデスペラードを相手に、SHOはどんな闘いを見せるのか注目でしたが、良い意味でいつもと変わらない自然体のSHOの姿が、そこにはありました。

妥協しない練習量で培った 新日本Jr.随一のパワーファイトでの小細工無しの直球勝負

最終的には敗れるも もう一歩の所までデスペラードを追い詰めました。

 

そしてデスペラードは、試合後に

「バカの一つ覚えもここまで来ると…」

とポツリ。

 

これはいつもの辛辣な文句では無く SHOのパワーファイトに大苦戦したデスペラードが、SHOの強さを認めた言葉です。

「バカの一つ覚え」と言う 素直に誉め言葉と取れない言葉ですが、持ち前のパワーファイトを追求していけば それが大きな武器になる事の証とも言えるでしょう。

 

器用な変化球タイプのYOHに対して どちらかと言えばSHOは不器用な直球タイプ。

その対比が面白かったのですが、SHOにはとことんまで今のスタイルを追及して欲しいですね。

あのデスペラードが、後輩でライバルユニットの選手を認めたのですから  これは大きな前進です。

SHOはYOHの様な器用さを身につける必要はないし この数カ月でSHOは確実に、ステップアップしたと思います。

 

IWGPJr.への挑戦のチャンスを掴む日も近いでしょう。

 

それが若手時代からの盟友のYOHが居なくなった事がキッカケというのが、皮肉な話だし YOHが帰って来た時の関係性も気になる所ですが、今はとりあえず前だけを見て突き進んで貰いたいです。

そしてデスペラードには、SHOにとっても高い壁で居て欲しいですね。