丸藤正道の不知火

不知火とは、丸藤正道の得意技として有名ですが、元祖は日高郁人のミスティフリップです。

 

でも丸藤が、不知火を使い出して暫くの間は、日高の試合を観た事も無かったし ミスティフリップの存在すら知らなかったので、丸藤のオリジナル技だとばっかり思ってました。

2000年にみちのくプロレスで、当時まだ若手の丸藤がグレート・サスケとの対戦で初公開。

変形とは言えリバースDDTに、こんな入り方があったのか!と驚かされました。

 

相手の首を肩で抱えた体勢で、コーナーを掛け上がって そのまま後方回転して変形のリバースDDTで叩きつける。

単純に、この立体的も凄かったのですが、コーナーを掛け上がって行くと言う この発想にまず驚きました。

 

この頃から既に、大体のプロレス技は出尽くしたと思われていましたが、こんな斬新な発想の技があったんだと思った記憶があります。

 

当時の丸藤は、まだキャリア2年

そんな浅いキャリアで、こんな技を使いこなすなんて凄い若手だ!と思っていましたが、考案者は日高だったんですね(笑)

モーションが大きいので、遠くのお客さんからでも動きがハッキリ見えて リング映えするし大袈裟な動きの割には、受け手は普通に後ろ受け身を取れるので危険度は低いと言う プロレス的に物凄く優れた技です。

 

丸藤はこの時から不知火を使い続け 必殺技として磨いていきました。

丸藤の代名詞とも言える技ですが、派生技や他の技の開発によって 不知火は一時期フィニッシュにはならないレベルまで価値が落ちて繋ぎ技的な扱いになった事もありました。

しかし現在は、再びフィニッシュになる事も徐々に増えて 以前に比べたら技の価値は、上がってきている様に感じます。

 

これは、何気に凄いことで一度 繋ぎ技に降格させた技の価値を再び上げると言う事を実践してるレスラーは、ほとんど居ないと思います。

 

丸藤が如何に、不知火を大事にしてるかと言う事でしょうね。

(自ら繋ぎ技に降格させていますが)

それでも不知火には、深い思い入れがあるようです。

 

同型の技を使う選手は、数多く居ますが

フォームの美しさで言えば丸藤が一番だと思います。