レスラーは社長をすべきでは無い

プロレス団体と言えども企業

企業である以上は、社長も当然存在します。

 

プロレス団体は、レスラーが社長をするか

現場の背広組が社長をするか

または外部から社長となる人を連れてくるかです。

 

昔はプロレス団体なんだから「レスラーが社長をやってる方が良い!」と思ってました。

実際に現場に居る レスラー達もそうだったらしく「リングに上がらない人間に何が分かる」と言う考えが蔓延してたようです。 

しかし プロレスと経営は、全くの別物

 

畑違いも良い所です。

 

昨今では、格闘技の試合に出向くレスラーに、否定的な意見があるのも畑違いの場所に負け戦に行くからだと思います。

 

結局はそれと同じ事です。

 

現役プロレスラーが、団体の顔として社長に収まる理屈も分からなくもないですが、経営の素人が社長をやるよりは、どう考えても経営の事は経営のプロがやる方が得策です。

新日本の場合だと 猪木→坂口→藤波と三代に渡りレスラー社長が続いていましたが(坂口は引退してたけど)経営に関しては、ザル勘定だったと言います。

初代タイガーのブームの時に、ちゃんとお金を回していれば自社ビルも既に建ってたとも言われてるので、当時から経営のプロが付いていれば随分と違う環境には、なっていたでしょう。

 

2004年には、経営コンサルタントの草間政一

2005年には、猪木娘婿のサイモンケリー猪木

2007年には、副社長だった菅林直樹

2013年には、執行役員の手塚要

2016年には、社長室長の原田克彦

そして2018年には、経営のプロである現社長

ハルロド・ジョージ・メイに変わっています。

 

コンニャク社長と言われた藤波時代で懲りたのか 2005年からは、レスラーが社長に就く事は無くなっています。

 

懸命な判断だとおもいます。

 

草間時代からリストラを含む徹底したコストカット

経営戦略の見直し

経営状態のクリーン化に着手しており

途中 暗黒期を迎えた物の現在は、2014年から無借金経営を続けてるそうです。

これは、プロレス団体としては珍しい事例で、やはり経営のプロの重要性と言う物が分かってきます。

 

三沢光晴も生前は、日々を社長業に追われトレーニングがマトモに出来なかったそうなので社長と選手の2足の草鞋は、相当にキツいんでしょうね。

トレーニング不足は、怪我の元です。

 

何度考えても経営の事は、経営のプロに任せて

レスラーは、リング上に専念するのが一番良いと思います。

適材適所と言うやつです。