レスラーのバックボーン

プロレスラーは、プロレスをやる前に格闘技、スポーツをやっていた人が圧倒的に多いです。

その経験がプロレスラーになってから バックボーンとして活かされ今後のファイトスタイルを左右するといっても過言ではありません。

 

バックボーンと言っても それは大きな大会での実績の事を言うのか、高校の優勝経験無しの部活程度でもカウントして良いのかは、微妙ではありますが、中でもダントツに多いのが、レスリングと柔道でしょう。

言うまでもなく投げ技、寝技の競技なのでプロレスラーになってからも存分に、その技術を活かせる訳です。

 

レスリング出身で有名どころと言えば

長州力 ジャンボ鶴田 谷津嘉章 三沢光晴 川田利明 永田裕志 中西学

ケンドー・カシン 藤田和之 杉浦貴 高橋裕次郎 矢野通

顔ぶれを見てると スープレックスや間接技に長けてる選手が、やはり多いですね。

(現在の矢野は、どちらも殆ど使わないけど)

 

レスリングの実績だけで言うなら 本田多聞は全日本選手権8度優勝の日本レスリング最高の実績を持つ男とまで言われていたのに、プロレスでは見た目の華な無さのせいか 大成しませんでした。

これがプロレスの難しい所ですかね

回転地獄五輪は、好きだったんだけどなぁ・・・

 

柔道出身となると

坂口政二 武藤敬司 橋本真也 小川直也

レスリングと違って柔道部は、どこの高校でも大体あるので

実績は、さておき経験があるだけなら かなりの数になると思います。

どこの高校でもあると言うことは、競技人口も多いという事なので

実績を作るのは、一番大変かもしれません。

 

プロレスにとって受け身は、最も大事な基礎部分なので

同じく受け身から入る柔道をやっていた人は、入門時から有利に進めるようです。

柔道出身では銀メダリストの小川が、実績NO.1ですがプロレスに関しては

余り巧くないのが、プロレスと柔道は求められる物が全く違うって事ですね。

 

柔道の技は、プロレスにも応用しやすく 柔道技から派生した技を

使う選手が多いのも特徴。

 

相撲の場合は、プロとしての大相撲から転向してきた選手が多いですね。

北尾光司 天龍源一郎 安田忠夫 力皇猛 嵐

さすがに、相撲出身者は満遍なく当たりが強く 体型も似通っています。

そして この全員に言える事ですが、手や膝をついたら敗けの世界で

生きてきただけあって体幹が、メチャクチャ強い!

そして打たれ強い!

当時 若手の力皇が小川&村上と対峙した時の頼もしさと言ったら

そりゃあ凄かったですよ。

 

空手出身は、空手家としてプロレスのリングに上がっていつの間にか

プロレスラーになっていた青柳政司 斉藤彰敏 松永光弘

天才少年と言われた 中嶋勝彦は、やはり蹴りに関しては他の選手に

無いものを持ってます。

ほぼ全員が、プロレスラーになってからも蹴りを主体にしていますね。

 

珍しい所では、日本拳法の拳王

骨法の獣神サンダーライガーや船木誠勝

 

格闘経験はなく スポーツだけやってきた選手も結構居ますが

その時に培ってきた身体能力は、プロレスでも充分に活かされる事だと思います。

藤波辰爾やオカダ・カズチカがそうですが、格闘技歴が無くても

あのポジションまで登りつめたんだから ここいらは

やっぱりセンスと天性の華を持ち合わせていたんでしょう。

 

新日本道場で、指導に当たっていた山本小鉄に言わせれば

格闘歴がある人間だと 既に型が身体に染み付いているので

まだ色の付いてない素人の方が指導しやすいそうです。

 

なるほど

 

そう言うもんなんですね。

指導側の視点 しかもプロの目から見てみるのも面白いです。